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鍋割山 登山ガイド|大倉から二俣・後沢乗越で山頂へ、鍋割山荘、駐車場とバス、冬の凍結とヤマビルの注意点【2026年】

写真:Nanona15dobato, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)/鍋割山から見た富士山

·⛰ 鍋割山 (1,273m)·神奈川県·難易度: 歩行距離16.5kmの周回(秦野市観光協会の鍋割山稜コース)·⏱ 約5時間55分〜6時間55分(秦野市・秦野市観光協会の鍋割山稜コース)

鍋割山 登山ガイド|大倉から二俣・後沢乗越で山頂へ、鍋割山荘、駐車場とバス、冬の凍結とヤマビルの注意点【2026年】

表丹沢の鍋割山(1,272.5m)は、山頂から富士山や丹沢の山並みを望み、鍋割山荘の鍋焼きうどんでも知られる山です。大倉から西山林道・二俣・後沢乗越を経て山頂へ登り、鍋割山稜から金冷シノ頭、大倉尾根を下る周回コースを中心に、秦野戸川公園の駐車場料金、渋沢駅からのバス、登山計画書、冬の滑り止めや注意すべき生き物を、秦野市・秦野市観光協会・神奈川県立秦野ビジターセンターの公式情報をもとにまとめました。

目次

  1. まず結論:鍋割山を登る前に知っておきたいこと
  2. 鍋割山の基本データ
  3. 登山コース:大倉からの周回(鍋割山稜コース)
  4. 秦野市観光協会のコースガイド
  5. 秦野市の参考タイム
  6. 道の様子
  7. アクセス
  8. バス:渋沢駅から大倉へ
  9. 車:秦野戸川公園の駐車場
  10. 秦野ビジターセンター
  11. 山小屋
  12. 見どころ
  13. 注意点
  14. 季節ごとの情報
  15. よくある質問
  16. 鍋割山の往復には何時間かかりますか?
  17. 鍋割山荘に泊まれますか?
  18. 二俣まで車で行けますか?
  19. 駐車場はいくらですか?
  20. 参考リンク

鍋割山(なべわりやま)は、神奈川県秦野市の表丹沢にある標高1,272.5mの山です。秦野市は「繁華な表丹沢の中でも展望と静けさ、樹相の豊かさが心和ませてくれる山」と紹介しています。山頂は草地や低木の原になっていて、特に富士山の眺めがよく、箱根の山々や丹沢の主脈・主稜、西丹沢の山々も見えます。山頂には鍋割山荘があり、名物の鍋焼きうどんで知られています。

鍋割山から金冷シノ頭へ続く「鍋割山稜」はブナの原生林が美しいところで、秋にはブナの黄葉が見られます。この記事では、大倉を起点にした周回コースを中心に、アクセスや山小屋、晩秋から冬に登るときの注意点をまとめます。

まず結論:鍋割山を登る前に知っておきたいこと

項目 内容
定番コース 大倉 → 西山林道 → 二俣 → 後沢乗越 → 鍋割山 → 鍋割山稜 → 金冷シノ頭 → 大倉尾根 → 大倉の周回
所要時間 秦野市の参考タイムは5時間55分。秦野市観光協会は歩行距離16.5km・歩行推定時間6時間55分
山小屋 鍋割山荘(山頂。宿泊なし、定休日あり)
起点 大倉(秦野戸川公園・秦野ビジターセンターがある)
バス 小田急線 渋沢駅北口から「渋02」系統 大倉行きで約15分
駐車場 秦野戸川公園の駐車場(有料)。入庫は6:30〜21:00
冬の装備 冬期はアイゼンなどの滑り止め、風を通さない防寒着、ヘッドライト

出典:秦野市「B 鍋割山稜コース」、秦野市観光協会「鍋割山稜コース」、秦野戸川公園「アクセス・駐車場」、神奈川県立秦野ビジターセンター「登山の前に」

鍋割山の基本データ

項目 内容
標高 1,272.5m
所在地 神奈川県秦野市(表丹沢)
山域 丹沢山塊。主脈の塔ノ岳から南側に東西に連なる山並みが「表丹沢」
山頂 草地や低木の原。鍋割山荘がある
山頂からの眺め 富士山、箱根の山々、丹沢の主脈・主稜、西丹沢の山々
山名の由来 鍋を半分に割ったような形から、という説のほか、北面の鍋割沢にちなむという説がある。秦野市は後者が有力としている

出典:秦野市「B 鍋割山稜コース」、秦野市「表丹沢登山ガイド」

不動ノ峰から見た鍋割山
不動ノ峰から見た鍋割山。写真:Σ64, Wikimedia Commons(CC BY 3.0)

登山コース:大倉からの周回(鍋割山稜コース)

秦野市と秦野市観光協会が紹介している「鍋割山稜コース」は、大倉から西山林道で二俣へ進み、後沢乗越を経て鍋割山へ登ります。下りは鍋割山稜を小丸・大丸と進み、金冷シノ頭から大倉尾根で大倉へ戻ります。

秦野市観光協会のコースガイド

区間 距離 時間の目安
大倉 → 黒竜の滝方面との分岐(西山林道) 3,600m 1時間10分
分岐 → 二俣(西山林道) 1,100m 20分
二俣 → 後沢乗越 1,800m 50分
後沢乗越 → 鍋割山 1,600m 1時間30分
鍋割山 → 小丸 1,000m 35分
小丸 → 大丸 950m 15分
大丸 → 金冷シノ頭 300m 10分
金冷シノ頭 → 花立山荘 500m 10分
花立山荘 → 天神尾根分岐 600m 20分
天神尾根分岐 → 小草平 500m 20分
小草平 → 駒止茶屋 1,000m 20分
駒止茶屋 → 雑事場ノ平 1,400m 30分
雑事場ノ平 → 大倉 2,200m 25分
合計 16.5km 6時間55分

秦野市観光協会は、歩行時間は「あくまで目安として参考に」としています。

出典:秦野市観光協会「鍋割山稜コース」

秦野市の参考タイム

秦野市のページでは、参考タイムを5時間55分としています。

大倉 →(1時間)→ 二俣 →(1時間)→ 後沢乗越 →(1時間)→ 鍋割山 →(45分)→ 金冷シノ頭 →(5分)→ 花立 →(45分)→ 堀山 →(1時間)→ 大倉

渋沢駅と大倉の間は、神奈川中央交通のバスでそれぞれ約15分です。

出典:秦野市「B 鍋割山稜コース」

道の様子

  • 大倉 → 二俣:大倉のバス停から少し山の方へ進んで左に曲がり、四十八瀬川沿いの西山林道を終点まで歩きます。高低差の少ない道で、一般車は通行できません。途中で寄り道して黒竜の滝を見ることもできます。
  • 二俣:川沿いの少し広い場所で、ここから本格的な登山道になります。小丸尾根の道や、大倉尾根の小草平からの道との合流点でもあります。
  • 二俣 → 後沢乗越:林道終点からミズヒノ沢を渡って登山道に入り、植林地の急な登りを進むと、尾根上の小さな鞍部・後沢乗越に着きます。
  • 後沢乗越 → 鍋割山:尾根道を右へたどり、登りが続きます。山頂が近づくと、西側に富士山が見える場所が続きます。
  • 鍋割山稜:小丸、大丸と進み金冷シノ頭へ。木々の間から丹沢山や富士山が見えます。
  • 大倉尾根:金冷シノ頭から大倉へ下ります。変化が少ないことから通称「バカ尾根」とも呼ばれますが、天気がよければ富士山を見ながら下れます。

出典:秦野市「B 鍋割山稜コース」、秦野市観光協会「鍋割山稜コース」、秦野市観光協会「二俣」

不動ノ峰から見た鍋割山稜
不動ノ峰から見た鍋割山稜。写真:Σ64, Wikimedia Commons(CC BY 3.0)

アクセス

バス:渋沢駅から大倉へ

小田急小田原線の渋沢駅から、渋沢駅北口バス停2番のりばの「渋02」系統・大倉行きで約15分、終点「大倉」で降ります。バスは秦野戸川公園のパークセンターそばのロータリーに着きます。小田急電鉄の「デジタル丹沢・大山フリーキップ(Bキップ)」も使えます。時刻表は秦野戸川公園のページからたどれます。

出典:秦野戸川公園「アクセス・駐車場」

大倉バス停前の建物
表丹沢登山の起点、大倉バス停前。写真:Guilhem Vellut, Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

車:秦野戸川公園の駐車場

秦野ビジターセンターは、車で来る登山者に県立秦野戸川公園の駐車場を案内しています。

項目 内容
道のり 新東名高速道路 秦野丹沢スマートICから約10分、東名高速道路 秦野中井ICから約30分
駐車場 大倉駐車場(普通車150台・中型車10台)、水無川駐車場(普通車87台)、諏訪丸駐車場(普通車97台)
入庫できる時間 6:30〜21:00(出庫は24時間)
普通車の料金(土日・祝日、7/21〜8/31、12/29〜1/3) 30分未満無料、以降1時間ごとに200円、当日最大800円
普通車の料金(上記以外の平日) 30分未満無料、以降1時間ごとに100円、当日最大500円
2輪車 無料

当日最大料金はその日の24時までで、翌日0時から再び料金が加算されます。料金は2025年7月21日から変わっています。

出典:秦野戸川公園「アクセス・駐車場」、神奈川県立秦野ビジターセンター「施設紹介・アクセス」

秦野ビジターセンター

大倉の秦野戸川公園内にあり、丹沢の自然や登山についての展示のほか、安全に登るためのアドバイスや相談を受け付けています。開館は9:00〜16:30、休館日は12月29日〜1月3日です。

出典:神奈川県立秦野ビジターセンター「施設紹介・アクセス」

山小屋

山小屋 場所 営業
鍋割山荘 鍋割山の山頂 宿泊なし、定休日あり
尊仏山荘 塔ノ岳の山頂 通年営業

鍋割山荘の名物は鍋焼きうどんです(秦野市)。営業日や料金は山小屋に直接問い合わせるよう、秦野ビジターセンターは案内しています。

丹沢の山中にあるトイレは、水や電気、下水道がない場所で特殊な方式で処理しているため、秦野市観光協会は維持管理の協力金としてチップ100円を求めています。使った紙は持ち帰り、水を流すのは1回だけにします。

出典:神奈川県立秦野ビジターセンター「登山の前に」、秦野市「B 鍋割山稜コース」、秦野市観光協会「鍋割山稜コース」

鍋割山の山頂にある鍋割山荘
山頂の鍋割山荘。写真:Σ64, Wikimedia Commons(CC BY 3.0)

見どころ

  • 山頂からの富士山:秦野市は富士山の眺めが「特に素晴らしい」としています。後沢乗越からの登りでも、山頂が近づくと西側に富士山が見えます。
  • 鍋割山稜のブナ林:春の新緑、秋のブナの黄葉が見られます。展望は木々の間からになります。
  • 黒竜の滝:西山林道から寄り道して見ることができます。
  • 鍋割山荘の鍋焼きうどん:山頂の山小屋の名物です。

出典:秦野市「B 鍋割山稜コース」、秦野市観光協会「鍋割山稜コース」

注意点

  • 歩く距離が長い:周回は16.5kmです。秦野ビジターセンターは、丹沢はやせ尾根や鎖場のある険しい山でもあり、毎年遭難事故が起きているとして、ゆとりのある計画を勧めています。
  • 登山計画書:大倉には登山者カードの投函箱があります。神奈川県警察のオンライン届出フォームや「コンパス」からも提出できます。
  • 通行止め:天候などで登山道が通行止めになることがあります。出かける前に秦野ビジターセンターの通行止め情報を確認してください。
  • 注意すべき生き物:秦野ビジターセンターは、スズメバチ類(特に夏・秋)、ヤマビル(5月中旬〜10月上旬頃に活発)、マムシ、マダニ類、ツキノワグマなどへの注意を呼びかけています。クマについては、単独や早朝・夕暮れの登山を避け、鈴や声で存在を知らせるよう案内しています。

出典:神奈川県立秦野ビジターセンター「登山の前に」、秦野市観光協会「鍋割山稜コース」

季節ごとの情報

時期 内容
春 鍋割山稜のブナ林の新緑
秋 ブナの黄葉。スズメバチ類が活動する時期。ヤマビルは10月上旬頃まで活発
冬期 アイゼンなどの滑り止めを用意。山の日暮れは早く、登山道に電灯はない
年末年始(12/29〜1/3) 秦野ビジターセンターは休館。秦野戸川公園の駐車場は休日料金

秦野ビジターセンターが「これだけはしっかり用意しましょう」としている装備のうち、晩秋から冬に特に関わるものは次のとおりです。

出典:神奈川県立秦野ビジターセンター「登山の前に」、秦野戸川公園「アクセス・駐車場」

よくある質問

鍋割山の往復には何時間かかりますか?

大倉からの周回(鍋割山稜コース)で、秦野市は参考タイム5時間55分、秦野市観光協会は16.5km・6時間55分としています。後沢乗越から鍋割山までは、秦野市観光協会の目安で1時間30分です。

鍋割山荘に泊まれますか?

秦野ビジターセンターの案内では、鍋割山荘は宿泊なし・定休日ありです。近くで泊まれる山小屋としては、塔ノ岳山頂の尊仏山荘(通年営業)があります。宿泊する場合は必ず予約してください。

二俣まで車で行けますか?

大倉から二俣までの西山林道は、一般車の通行が禁止されています。

駐車場はいくらですか?

秦野戸川公園の駐車場は、普通車で土日・祝日が当日最大800円、それ以外の平日が当日最大500円です。入庫は6:30〜21:00です。

参考リンク

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執筆・確認

山日記編集部

実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。

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