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草津白根山は今歩ける?日帰り登山の規制・本白根山の現状・アクセスを解説

写真:RESPITE, Wikimedia Commons(Public domain)

·草津白根山 (2,165m)·群馬県·難易度: 規制確認が前提·現在は一般的な日帰り登山計画が立てにくい

草津白根山は今歩ける?日帰り登山の規制・本白根山の現状・アクセスを解説

目次

  1. はじめに
  2. まず結論|2026年4月21日時点では、一般的な「草津白根山の日帰り登山」はおすすめしにくい
  3. 草津白根山の基本情報
  4. 現在の規制状況
  5. 白根山(湯釜付近)は噴火警戒レベル2
  6. 草津町の案内でも、白根山は「現在立ち寄れない」
  7. 本白根山はレベル1だが、歩けるとは言い切れない
  8. どうしてここまで慎重に考えるべきか
  9. 草津白根山の日帰り登山として、今できること・できないこと
  10. 現時点でおすすめしにくいこと
  11. 現時点でできる可能性があること
  12. 再開したら想定される代表ルート
  13. 1. 白根山・湯釜見学コース
  14. 2. 本白根コース
  15. 3. 芳ヶ平方面を含む長めのハイキング
  16. アクセス時の注意点
  17. 車で行く場合
  18. 公共交通で行く場合
  19. 服装・持ち物の考え方
  20. こんな人は特に注意
  21. まとめ
  22. 参考リンク
  23. 関連記事

はじめに

草津白根山は、群馬県を代表する活火山であり、日本百名山の一座としても知られています。一般には湯釜で有名な白根山(2,160m)と、2018年の噴火で広く知られる本白根山(2,165m)を含む山域として認識されることが多いです。

ただし、この山は他の関東日帰り登山の山と違って、「今どこまで入れるか」が最優先です。景色やコースタイムの前に、まず規制状況を確認しないと計画自体が成り立ちません。

この記事では、2026年4月21日時点の公式情報をもとに、草津白根山が今歩けるのか、湯釜・本白根山はどういう扱いか、アクセス時に何を確認すべきかを整理します。

まず結論|2026年4月21日時点では、一般的な「草津白根山の日帰り登山」はおすすめしにくい

先に結論を書くと、2026年4月21日時点で草津白根山を一般的な日帰り登山先として紹介するのは難しい状況です。

理由は大きく2つあります。

  • 白根山(湯釜付近)は、気象庁で噴火警戒レベル2(火口周辺規制)
  • 草津町の案内では、本白根コース、白根山・湯釜見学コースなど複数の主要コースが火山規制で利用不可

「百名山だから行けるだろう」と考えるとズレやすく、現状では山頂を目指す通常の登山ガイドというより、規制状況を把握するための記事として読んだほうが実態に近いです。

草津白根山の基本情報

項目 内容
山域 草津白根山
主な峰 白根山(2,160m)、本白根山(2,165m)
所在地 群馬県草津町・嬬恋村周辺
カテゴリ 日本百名山
特徴 活火山、湯釜、火山規制の影響を受けやすい
現状 規制確認が前提。一般的な日帰り登山計画は立てにくい

草津白根山の魅力自体は非常に強いです。荒涼とした火山景観、湯釜の色、本白根山側の広がりなど、山としての個性はかなりあります。

ただし今は、その魅力よりも「入れる範囲が限られている」ことのほうが計画上は重要です。

現在の規制状況

白根山(湯釜付近)は噴火警戒レベル2

気象庁の「火山活動の状況(草津白根山・白根山(湯釜付近))」では、2026年4月21日時点で火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)となっています。

気象庁のページでは、現在の警戒事項として次の趣旨が示されています。

  • 湯釜火口から概ね1kmの範囲で大きな噴石に警戒
  • 地元自治体等の指示に従って危険な地域に立ち入らない
  • 火山活動が高まった状態が続いている

つまり、湯釜を見に行く前提の計画は現時点では立てないほうが安全です。

草津町の案内でも、白根山は「現在立ち寄れない」

草津町の観光ページ「草津白根山」でも、湯釜の説明のあとに「現在、火山規制のため立ち寄ることができません」と明記されています。

観光向けの表現でもこう書かれているので、登山者側だけ「自己責任で近くまで行けるのでは」と考えないほうがよいです。

本白根山はレベル1だが、歩けるとは言い切れない

本白根山については、気象庁の「火山活動の状況(草津白根山(本白根山))」で噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)となっています。

ここだけ見ると「本白根山なら歩けそう」と思いやすいのですが、実際はそこまで単純ではありません。

草津町の「遊歩道(ハイキングコース)」ページでは、2025年4月9日更新の情報として、次のコースが火山規制で利用できないと案内されています。

  • 本白根コース
  • 白根山・湯釜見学コース
  • 富貴原の池コース
  • 清水沢コース

さらに、草津町が2025年8月4日に出した立入制限の案内では、芳ヶ平遊歩道や本白根山遊歩道など、草津白根山へ続く各種遊歩道は閉鎖とされています。

なので、2026年4月21日時点では、本白根山がレベル1でも「通常どおり日帰り登山できる」とは言えません

どうしてここまで慎重に考えるべきか

草津白根山は、一般的な「山頂へ登ればよい山」ではなく、火山活動と行政規制が計画の前提になります。

特に注意したいのは次の点です。

  • 気象庁の警戒レベル
  • 草津町の立入規制
  • 道路規制
  • 遊歩道・登山道の閉鎖状況

たとえば草津町の2025年8月4日付案内では、白根山(湯釜付近)のレベル2引き上げに伴い、国道292号の殺生ゲートから万座三叉路間8.5kmが通行止め、さらに白根レストハウスと山頂駐車場の使用禁止、各種遊歩道の閉鎖が示されています。

こういう山では、数か月前の記事や古い登山記録だけで行動すると危険です。

草津白根山の日帰り登山として、今できること・できないこと

現時点でおすすめしにくいこと

  • 湯釜を見に行く計画
  • 白根山山頂部を目指す計画
  • 本白根山の主要コースを既存の登山記録どおりに歩く計画
  • 志賀草津道路の開通前提で山頂部に近づく計画

現時点でできる可能性があること

  • 草津温泉周辺の一般的な遊歩道や低負荷の散策
  • 火山規制の外にあるハイキングコースの利用
  • 現地観光とあわせて、草津町公式の最新案内を確認すること

草津町の遊歩道ページでは、火山規制対象外のコースとして、武具脱の池遊歩道、しゃくなげコース、嫗仙の滝コース、殺生・万代鉱・石尊山・草津自然遊歩道コース、芳ヶ平自然遊歩道コースなどが掲載されています。ただし、芳ヶ平側については最新の閉鎖案内も出ているため、ページ掲載だけで判断せず、直前確認が必要です。

再開したら想定される代表ルート

ここは「今すぐ歩けるルート」ではなく、規制が緩和された場合に検討されやすい代表例です。

1. 白根山・湯釜見学コース

もっとも知名度が高いルートです。短時間で火山景観の核心に近づける一方、現在は規制対象になっています。

2. 本白根コース

本白根山側へ向かう代表的なコースです。2018年の噴火以降、この山域は「本白根山だから安全」と簡単に言えなくなりました。再開時も、通行可否と整備状況を見て判断する必要があります。

3. 芳ヶ平方面を含む長めのハイキング

草津白根山周辺で歩きごたえを出すなら、この方向が候補になります。ただし現状では閉鎖情報との突き合わせが必要で、安易な紹介はしにくいです。

アクセス時の注意点

車で行く場合

草津白根山は本来、車での計画が立てやすい山域です。ただし今は道路規制が計画を左右します。特に志賀草津道路や山頂部周辺駐車場は、火山活動や安全管理上の判断で使えないことがあります。

「駐車場まで行ってそこから考える」は通用しにくいので、出発前に次を確認してください。

  • 国道292号の通行規制
  • 白根レストハウス・山頂駐車場の利用可否
  • 草津町の最新のお知らせ

公共交通で行く場合

公共交通も、道路規制と連動して難しくなります。白根山周辺へ向かう路線は、火山規制の影響を受けやすく、時期によっては想定どおり動けません。

そのため、草津白根山を登山目的で公共交通利用する場合は、他の山以上に「行ってみたら登山口に立てなかった」リスクがあります。

服装・持ち物の考え方

実際に歩く計画が成立する日でも、草津白根山は火山・高原・風の強さを意識した装備が必要です。

ただし、今の段階では装備の話よりも前に「そもそも入れるのか」を確認することが最重要です。

こんな人は特に注意

  • 百名山集めの流れで草津白根山も同じ感覚で考えている人
  • 古い山行記録をそのまま参考にしている人
  • 湯釜の写真を見て、今も見学できると思っている人
  • 本白根山がレベル1だから通常登山可能だと思っている人

草津白根山では、こうした思い込みがそのまま計画ミスにつながりやすいです。

まとめ

  • 草津白根山は魅力の大きい百名山だが、2026年4月21日時点では一般的な日帰り登山先としては紹介しにくい
  • 白根山(湯釜付近)は噴火警戒レベル2
  • 草津町では湯釜に立ち寄れないと案内されている
  • 本白根山はレベル1でも、本白根コースなど主要コースは火山規制で利用不可
  • 計画するなら、登山記事より先に気象庁と草津町の最新情報確認が必要

草津白根山は、条件が整えば関東でも非常に個性的な山域です。ただ、今は「行きたい山」より「入ってよい山か」を先に確認する段階です。現時点では、無理に登山計画を立てるより、規制の変化を待ちながら公式情報を追うほうが安全です。

参考リンク


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