
登山靴の選び方完全ガイド|ローカット・ミドルカット・ハイカットおすすめ21選
登山靴の選び方を、モンベル・山と溪谷オンライン・YAMAPの情報をもとに整理。ローカット・ミドルカット・ハイカットの違い、サイズ(つま先に1cm程度のすき間)の確認方法、防水透湿素材、慣らし履きと、おすすめ21足の比較表(価格・仕様は販売ページで確認)を紹介します。
目次
この記事は2026年10月11日に、モンベル、山と溪谷オンライン、YAMAP MAGAZINEの情報をもとに書き直しました。後半の比較表には、楽天などの商品へのリンク(広告)が含まれます。価格・仕様は変わるため、購入前に販売ページで確認してください。旧版にあった片足の重量の目安、「普段より0.5〜1cm大きめ」といった根拠のない数字は削除しました。
「登山靴はなぜ必要?スニーカーじゃダメなの?」——登山を始めようとする多くの人が抱く疑問です。
結論からいうと、登山靴は登山中の安全と快適さを守るための最重要装備のひとつです。足首のサポート、滑りにくいソール、雨天時の防水性……これらを普通のスニーカーで代替するのは難しく、特に山道では転倒や捻挫のリスクが高まります。
この記事では、登山靴の種類・選び方を初心者にもわかりやすく整理し、最後にローカット・ミドルカット・ハイカットのおすすめモデルをまとめて比較できる表も用意しています。

登山靴の3つの種類(カット別)
登山靴はカット(くるぶし〜足首の高さ)によって大きく3種類に分けられます。

ローカット|軽量・機動性重視
モンベルは、ローカットを「足首の自由度が高く柔らかいソール」で、ライトトレッキングや軽量な荷物でのトレイルランニングにおすすめとしています。YAMAP STOREのガイドは、ローカットは着地に失敗したときの足首の捻挫のリスクがあり、岩稜帯では不安定になりやすいと指摘しています。
- メリット:足首が動かしやすく、軽快に歩ける
- デメリット:足首サポートが弱く、岩場や急斜面では不安定になることも
- おすすめシーン:荷物が少ない低山・里山で、整備された登山道を歩く日帰り
ミドルカット|バランス型のスタンダード
モンベルは、ミドルカットを「ハイカットとローカットの中間的な性能で、日帰り登山から山小屋泊まで幅広く対応できる」としています。山と溪谷オンラインは、最初の一足ならハイカットかミッドカットをすすめています(サポート力があり、疲労の軽減や安全面でローカットに勝るため)。
- メリット:足首の保護とソールの硬さが中間的で、日帰りから山小屋泊まで幅広く使える
- デメリット:ハイカットほどの保護力はない
- おすすめシーン:日帰り登山、荷物の少ない山小屋泊
ハイカット|サポート力・耐久性重視
モンベルは、ハイカットを「足首をホールドして捻挫のリスクを軽減し、剛性の高いソールが岩の凹凸から足裏を保護する」としています。森林限界より高所を歩く縦走や、重い荷物を背負うテント泊に推奨されています。
- メリット:足首をしっかり保護し、岩場や重い荷物に向く
- デメリット:ソールが硬く、慣れないと歩きにくいことがある
- おすすめシーン:縦走、テント泊、岩場。雪山ではアイゼンに対応した靴が別に必要です(登山靴のコバ参照)

ソールの種類と重要性
登山靴のソール(底面)は安全に直結します。YAMAP MAGAZINEは、登山靴はタウン用スニーカーに比べてソールが硬く丈夫で、地面がデコボコしていても安定して歩け、疲れも軽減できると説明しています。
| ソールの硬さ | 対応するカット(モンベル) | 用途 |
|---|---|---|
| 柔らかい | ローカット | 距離が短く高低差の少ない日帰り |
| やや硬い | ミドルカット | 日帰り〜山小屋泊 |
| 硬い | ハイカット | 縦走、テント泊 |
ソールが硬いほど岩場で足裏を保護しやすい反面、歩くときの柔軟性は下がります。
登山靴選びの5つのポイント
1. 用途・山のレベルを明確にする
まず「どんな山を歩きたいか」を決めましょう。
- 低山ハイキング〜一般登山道:ローカット〜ミドルカット
- アルプスなど本格登山:ミドルカット〜ハイカット
- テント泊縦走・岩稜帯:ハイカット(シャンクあり)
- 雪山(厳冬期):アイゼン対応のハードブーツ
2. サイズは「登山靴専用の計測」で選ぶ
モンベルは、登山靴の最適なサイズを「登山用の靴下を履いた状態で、つま先に1cm程度のすき間がある大きさ」としています。試し履きのときは、テストトレイル(傾斜のある試し歩きの場所)で、つま先が当たらないか、足がずれないかを確認します。YAMAP MAGAZINEも、ジャストサイズは避け、足の指が少し動かせる余裕が必要としています。
ソックスの厚みが変わるとフィット感も変わります。実際に山で使うソックスを履いて試着してください(モンベルのソックス解説)。
試着のチェックポイント
- 靴下を履いて足を入れ、つま先を前に詰めたとき、かかと側に指が1本入るか(山と溪谷オンライン)
- 靴紐を締めて、つま先・親指と小指の外側・甲に当たって痛いところがないか(YAMAP MAGAZINE)
- 段差のある場所で、足首がぐらつかないか
3. 防水性(ゴアテックス)の有無
登山靴の多くはGore-Tex(ゴアテックス)などの防水透湿素材を内蔵したモデルを展開しています。
- 防水あり(GTX):雨・朝露・沢沿い・残雪など、足元が濡れやすい行程で有利です
- 防水なし:通気性を優先できます。ただし濡れたときは不利です
YAMAP MAGAZINEは、防水透湿素材の靴は、雨やぬかるみからの濡れを防ぎ、靴の中のむれを軽減すると説明しています。YAMAP STOREのガイドは、ローカットでも防水でないと不快なだけでなく、低体温症のリスクが上がると指摘しています。迷ったら、防水透湿素材のモデルを検討してください。
4. 重量
登山では一歩ごとに靴を持ち上げます。同じ用途の靴で比べるときは、片足あたりの重量も見てください。ただし、「軽量は何g」といった公式の区分は確認できなかったため、数字の目安は書きません。
5. ブレイクイン(慣らし履き)を忘れずに
新しい登山靴は、いきなり本番の山に履いていかず、事前に歩いて確かめておくのが安心です。
- まず近所で歩き、当たる場所やかかとのずれがないか確認する
- 次に坂や階段で、登りでのかかとの浮きと、下りでのつま先当たりを確認する
- 痛みが出るなら、別の靴やインソールを検討する
何km歩けばよいかの公式の基準は確認できていません。
おすすめ登山靴21選を表で比較
ローカットは整備された低山やハイキング向け、ミドルカットは日帰り登山から1泊程度の山小屋泊向け、ハイカットは縦走登山や岩場、重い荷物を背負う山行向けです。
下の表では、カット別にフィルタをかけながら比較できます。価格・仕様は販売ページで変わるため、購入前に確認してください。歩く山域や荷物の重さ、足首のサポート力の好みに合わせて見比べてください。
よくある疑問Q&A
Q. スニーカーで低山に登ってもいい?
整備されたハイキングコース程度であればスニーカーでも歩けますが、急な雨・ぬかるみ・下り坂での滑りのリスクは格段に高まります。安全のためにも、できれば登山専用のトレッキングシューズを用意することをおすすめします。
Q. 登山靴はどこで買うべき?
登山専門店での試着が安心です。たとえばモンベルストアでは、足の実寸計測と試し履き(テストトレイル)ができます(モンベル公式)。ネットで買う場合も、先に店で自分のサイズ感を確かめておくと失敗が減ります。
Q. 登山靴のメンテナンスはどうすれば?
メーカーの手入れ方法は靴ごとに違います。購入した靴の取扱説明書やメーカー公式サイトを確認してください。ソールの摩耗や剥がれは、安全に関わるため、山に行く前に点検しましょう。
まとめ:登山靴選びのポイント
- 歩く山域と荷物の重さに合わせて、ローカット・ミドルカット・ハイカットを選ぶ
- 初心者でも試着を最優先し、つま先の余裕と足首まわりのフィット感を確認する
- 雨の多い日本の山では、迷ったら防水透湿モデルを選びやすい
- 迷ったらまずはミドルカットから検討すると、日帰りから山小屋泊まで対応しやすい
- 縦走登山や岩場では、ハイカットの安定感と保護力が大きな安心材料になる
登山靴は「安全を守るための投資」です。用途に合わない靴を選んだり、サイズが合っていない靴で山に入ることは、怪我や事故のリスクを高めます。
ぜひ登山専門店で試着を重ね、自分の足と山行スタイルに合った一足を見つけてください。正しい登山靴が、山での体験を大きく変えてくれます。
参考リンク
- モンベル「フットウエアの選び方」
- モンベル「登山靴の選び方 for Women」(サイズの目安)
- モンベル「登山用ソックスの選び方」
- 山と溪谷オンライン「初めての登山靴選びガイド」
- YAMAP MAGAZINE「失敗しない登山靴選びの極意」
- YAMAP STORE「ローカット?ハイカット?」
登山装備選びに関する他の記事もあわせてご覧ください。
最終更新: 2026年10月12日 23:42
執筆・確認
山日記編集部
実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。