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大菩薩嶺 登山ガイド|10月・11月の服装と気温の目安、装備・持ち物、上日川峠の駐車場・バス【2026年】

写真:Ans, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

·⛰ 大菩薩嶺 (2,057m)·山梨県·難易度: 初級〜中級·⏱ 約3〜5時間

大菩薩嶺 登山ガイド|10月・11月の服装と気温の目安、装備・持ち物、上日川峠の駐車場・バス【2026年】

大菩薩嶺(2,057m)の日帰り登山ガイド。10月・11月・12月の気温の目安と服装、ロッヂ長兵衛が挙げる装備例、上日川峠から雷岩・大菩薩峠をめぐる周回コースと滑りやすい場所、第1〜第4駐車場の台数、甲斐大和駅からのバス(2026年は12月13日まで)と県道の冬期閉鎖を、公式情報をもとにまとめました。

目次

  1. 10月下旬〜12月に行く人へ|先に知っておきたいこと
  2. 気温の目安|10月・11月・12月
  3. 服装と装備・持ち物
  4. 月ごとの服装の目安
  5. ロッヂ長兵衛が挙げている装備の例
  6. 大菩薩嶺の基本情報
  7. 定番コース|上日川峠から雷岩・大菩薩峠を周回
  8. 滑りやすい場所と、登山道の注意
  9. もっと歩きたい人向けのコース
  10. 裂石から歩いて登る
  11. 石丸峠・小金沢連嶺へ足をのばす
  12. アクセスと駐車場
  13. 車で行く場合
  14. 上日川峠への道路と冬期閉鎖
  15. 電車・バスで行く場合
  16. 山小屋
  17. 歩く前に知っておきたい注意点
  18. 展望は山頂ではなく雷岩で
  19. 稜線は風と天気の急変に注意
  20. 混む時期は第4駐車場とバスの混雑を前提に
  21. 登山届を出す
  22. よくある質問
  23. 10月の大菩薩嶺は何を着ればいい?
  24. 11月でも登れる?
  25. 12月は?
  26. まとめ
  27. 参考リンク
  28. 関連記事

大菩薩嶺(だいぼさつれい)は、山梨県甲州市にある標高2,057mの日本百名山です。登山口の上日川峠(かみひかわとうげ、約1,600m)まで車やバスで上がれるので、2,000m級の稜線を日帰りで歩けます。

気軽に歩ける山として知られていますが、上日川峠のロッヂ長兵衛は「比較的登り易いと言われる大菩薩峠でさえ標高2000m近い立派な高山」と案内しています。特に秋が深まると、麓との気温差はかなり大きくなります。この記事では、月ごとの気温の目安と服装を先に整理し、そのあとでコース、駐車場とバス、山小屋の情報をまとめます。

10月下旬〜12月に行く人へ|先に知っておきたいこと

  • バスは12月13日(日)まで:甲斐大和駅〜上日川峠の栄和交通のバスは、2026年は土・日・祝日が12月13日まで、平日は指定日のみで11月30日まで
  • 上日川峠への県道は冬に閉鎖:前シーズンは塩山側(県道201号)が12月15日17時から、大和側(県道218号)が1月5日17時から、どちらも4月17日まで通行止めでした
  • 朝は氷点下になることも:平年値から計算すると、11月の稜線の朝は−5℃前後が目安です(下の図)
  • 日没が早い:甲府市の日の入りは10月31日が16:52、11月30日が16:33。上日川峠からのバスの最終便は15:45発です
  • ロッヂ長兵衛は10月20日から冬季料金:宿泊は1泊700円増し。12月〜4月中旬は完全予約制です
10月から4月までのカレンダー。バス(土日祝)は12月13日まで、バス(平日)は指定日のみ11月30日まで、県道201号は前シーズン12月15日17時から4月17日まで冬期閉鎖、県道218号は1月5日17時から4月17日まで冬期閉鎖、ロッヂ長兵衛の冬季利用料は10月20日から4月20日まで
10月下旬から冬にかけての上日川峠まわりの動き。バスは栄和交通の2026年時刻表、県道は山梨県峡東建設事務所が公表した前シーズンの閉鎖期間、山小屋はロッヂ長兵衛公式サイトによります。作成:山日記

気温の目安|10月・11月・12月

大菩薩嶺には気象庁の観測点がないので、麓に近いアメダス勝沼(甲州市、標高394m)の平年値から、標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるとして計算した目安を示します。

10月・11月・12月の気温の目安。勝沼、上日川峠(約1,600m)、稜線(約2,000m)の平年の日最高と日最低の気温を棒で示した図。11月の稜線は日最高約6℃、日最低約−5℃
アメダス勝沼の平年値(1991〜2020年)からの概算です。実際の気温は日によって大きく変わります。作成:山日記
月 勝沼の平年値(最高/最低) 上日川峠(約1,600m)の目安 稜線(約2,000m)の目安
10月 21.9℃/11.6℃ 約15℃/約4℃ 約12℃/約2℃
11月 16.1℃/4.8℃ 約9℃/約−2℃ 約6℃/約−5℃
12月 10.7℃/−0.6℃ 約4℃/約−8℃ 約1℃/約−10℃

これはあくまで平均的な日の目安です。ロッヂ長兵衛は、この山域では晴れた日でも乾いた強い西風が吹いていることが多いと案内していて、風が当たる雷岩から大菩薩峠の稜線では、体感はこれよりかなり低くなります。上日川峠付近も、朝夕と日中、日なたと日陰の気温差が大きいとされています。

服装と装備・持ち物

月ごとの服装の目安

上日川峠から雷岩までの登りは樹林帯で汗をかきやすく、雷岩から大菩薩峠までの稜線は風を遮るものがありません。「登りでは脱いで、稜線に出る前に着る」と考えると準備しやすくなります。

時期 歩くときの服装 稜線・休憩で足すもの 足元・小物
4月中旬〜6月 長袖の速乾シャツ フリースか薄手の防寒着、レインウェア 残雪や凍結が残る時期はチェーンスパイク。手袋・帽子
7〜9月 半袖+薄手の長袖 レインウェア(午後の雷雨に備えて) 日よけの帽子・日焼け止め。水は多めに
10月 長袖の速乾シャツ+薄手のフリース 防風のシェルかレインウェア、薄手のダウン 手袋・帽子。朝は上日川峠でも一桁の気温
11月 長袖+フリース ダウンなど保温着、レインウェア、ネックウォーマー 厚手の手袋と予備、ニット帽。霜や凍結にはチェーンスパイク
12月(バス運行と県道の閉鎖前) 冬用のベースレイヤー+フリース 冬用の保温着とシェル チェーンスパイクなどの滑り止め。積雪・凍結の状況は事前に確認

11月以降の手袋は、薄手と保温用を重ねる考え方が便利です。詳しくは晩秋の登山の手袋、温かい飲み物の持って行き方は晩秋の山は「お湯」を持っていくにまとめています。寒さで動けなくなるリスクは秋山の低体温症も参考にしてください。

ロッヂ長兵衛が挙げている装備の例

ロッヂ長兵衛の公式サイトでは、4月下旬から11月下旬にこの山域で有効な装備の例が紹介されています。主なものをまとめると次のとおりです。

  • 皮革の軽登山靴か、防水性のよいハイカットのトレッキングシューズ(スニーカーやトレランシューズはあまりすすめないとしています)
  • 地図とコンパス(現在地の確認は地形図で。スマホやGPSはサブとして)
  • 防寒具(フリースや薄手のダウンジャケットなど)
  • 手袋(予備も。雨の日に手が冷たくならないレイングローブを強くすすめています)
  • 帽子
  • 透湿性防水素材の登山用雨具とザックカバー(必需品)
  • スパッツ(ゲイター)
  • ヘッドライト(日帰りでも必ず)
  • 日焼け止め、レスキューシート(ツェルトでも可)
  • 水筒、非常食、ストック
  • 携帯電話の電池とモバイルバッテリーをフル充電で

これに、飲み物と行動食、救急用品、現金(山小屋は現金払いのところがあるため。後述)を加えれば、日帰りの準備としては十分です。持ち物全体のリストは登山の持ち物チェックリストにもまとめています。

大菩薩嶺の基本情報

項目 内容
所在 山梨県甲州市(秩父多摩甲斐国立公園)
標高 2,057m
主な登山口 上日川峠(約1,600m)
定番コース 上日川峠から雷岩・大菩薩嶺・大菩薩峠をめぐる周回
車でのアクセス 中央自動車道 勝沼ICから上日川峠まで約40分
駐車場 上日川峠の第1〜第3駐車場(計120台)と、大菩薩湖北岸の第4駐車場(300台)
バス JR甲斐大和駅から栄和交通のバス(季節運行)
山小屋 ロッヂ長兵衛(上日川峠)、福ちゃん荘、勝縁荘、介山荘(大菩薩峠)など

大菩薩嶺の山頂そのものは樹林に囲まれていて、展望はほとんどありません。富士山や南アルプスを眺められるのは、山頂の手前にある雷岩と、そこから大菩薩峠へ続く稜線です。

樹林に囲まれた大菩薩嶺の山頂。標識が立ち、足元に雪が残っている
大菩薩嶺の山頂。樹林に囲まれていて、展望はほとんどありません(2008年4月下旬撮影)。写真:UMW, Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

定番コース|上日川峠から雷岩・大菩薩峠を周回

上日川峠 → 福ちゃん荘 → 唐松尾根 → 雷岩 → 大菩薩嶺 → 雷岩 → 賽ノ河原 → 大菩薩峠(介山荘) → 勝縁荘 → 福ちゃん荘 → 上日川峠

大菩薩嶺の定番周回コースの模式図。上日川峠から福ちゃん荘を経て唐松尾根で雷岩へ登り、山頂を往復したあと、賽ノ河原を通る稜線を大菩薩峠まで歩き、勝縁荘の前を通って福ちゃん荘・上日川峠へ戻る。上日川峠にはロッヂ長兵衛とバス停、第1〜第3駐車場があり、第4駐車場からは徒歩約10分
定番の周回コースと、山小屋・駐車場の位置関係。距離や方角は正確ではない模式図です。駐車場の台数は甲州市公式観光サイト、上日川峠の標高はロッヂ長兵衛公式サイトによります。作成:山日記
  • 登りの標高差:約450m
  • 歩く時間の目安:甲州市公式観光サイトの大菩薩トレッキングコースでは、上日川峠を起点とした場合の所要時間を約4時間30分としています
  • 向いている人:初めての大菩薩嶺、日帰りで稜線の景色を楽しみたい人

山日記が2026年5月にこのコースを歩いたときは、上日川峠を出てから戻るまで約3時間10分(休憩込み)でしたが、ヤマレコの判定では標準より速いペースでした。計画は公式の目安で立て、余裕を持たせるのがおすすめです。

上日川峠から福ちゃん荘までは、ゆるやかな樹林の道です。福ちゃん荘で道が分かれ、唐松尾根を登ると雷岩に出ます。唐松尾根はこのコースでいちばん傾斜がきつい区間ですが、そのぶん短い距離で標高を上げられます。

雷岩の岩の上で休憩する登山者と、正面に見える富士山と大菩薩湖
雷岩から見た富士山と大菩薩湖。撮影:山日記(2026年5月5日)

雷岩に着くと急に視界が開け、天気がよければ富士山と大菩薩湖が見えます。山頂は雷岩から少し先の樹林の中で、往復して雷岩へ戻るのが一般的です。

雷岩から大菩薩峠までの稜線が、このコースのいちばんの見どころです。富士山や南アルプス、甲府盆地を見ながら、石が積まれた広場の賽ノ河原を通って大菩薩峠へ下っていきます。大菩薩峠には介山荘があり、中里介山の小説『大菩薩峠』で知られる場所です。

ロープが張られた草原の稜線を、大菩薩峠方面へ歩く登山者たち
雷岩から大菩薩峠方面へ続く稜線。風を遮るものがなく、晴れていても風が冷たく感じられる区間です。撮影:山日記(2026年5月5日)

大菩薩峠からは、勝縁荘と福ちゃん荘の前を通って上日川峠へ戻ります。下りはゆるやかで、歩きやすい道です。

逆回り(大菩薩峠へ先に登り、唐松尾根を下る)もできますが、唐松尾根の上部は滑りやすい場所として注意が呼びかけられているので、初めてなら上の順番で登りに使うのがおすすめです。

実際にこのコースを歩いた記録は、大菩薩嶺 登山レポートにまとめています。区間ごとの通過時刻や標高の変化は、そちらで紹介しています。

滑りやすい場所と、登山道の注意

ロッヂ長兵衛は、特にスリップしやすい箇所として次の場所を挙げています。晩秋は霜や凍結、落ち葉で、さらに滑りやすくなります。

  • 唐松尾根の上部
  • 主尾根(稜線)の一部
  • 大菩薩峠〜石丸峠〜小屋平
  • 大菩薩嶺〜丸川峠〜丸川峠分岐
  • 千石茶屋の先の登山道の取り付き付近(裂石から登る場合)

また、大菩薩嶺と丸川峠の間で登山道が4〜5mほど崩れていること、丸川峠分岐から約450mの地点で東みそぎ沢を渡るときに注意が必要なことも案内されています。登山道の状況は日なたと日陰、風上と風下で刻々と変わるので、心配なときはロッヂ長兵衛に電話で問い合わせるよう書かれています。

凍った道の歩き方と滑り止めの選び方は晩秋の凍結した登山道、落ち葉で道が見えにくいときの注意は晩秋の落ち葉で登山道が見えにくくなるを参考にしてください。

もっと歩きたい人向けのコース

裂石から歩いて登る

甲州市塩山の裂石(さけいし、大菩薩峠登山口バス停のある集落)から歩き始めると、上日川峠まで車道を使わずに登れます。ロッヂ長兵衛によると、大菩薩峠登山口バス停から上日川峠までは、昔の青梅街道の一部をたどる登山道で、コースタイムは登り2時間10分・下り1時間40分(無雪期)です。標高差が大きく一日の行程が長くなるので、体力と経験のある人向けです。

石丸峠・小金沢連嶺へ足をのばす

大菩薩峠から南へ進むと、石丸峠を経て小金沢山(2,014m)や牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ続く稜線を歩けます。このあたりの山は秀麗富嶽十二景に選ばれていて、富士山の展望が魅力です。ただし、ロッヂ長兵衛は小金沢山について、指導標識が少なく、けもの道も交錯しているので注意が必要としています。

どちらのコースも、バスの最終便や車を停めた場所に戻る時刻から逆算して計画を立ててください。

アクセスと駐車場

車で行く場合

上日川峠から見た大菩薩嶺の山並み
上日川峠から見た大菩薩嶺(2008年5月撮影)。写真:Σ64, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

甲州市公式観光サイトの「大菩薩周辺駐車場案内図」では、次の駐車場が案内されています。

駐車場 台数 場所のメモ
上日川峠 第1駐車場 20台 上日川峠
上日川峠 第2駐車場 50台 上日川峠
上日川峠 第3駐車場 50台 上日川峠
大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場) 300台 上日川峠まで登山道・遊歩道で徒歩約10分
丸川峠分岐 15台 丸川峠方面の登山口
裂石登山口 15台 裂石から歩いて登る場合
裂石ポケットパーク 20台 同上
柳沢峠駐車場 50台 国道411号の柳沢峠

上日川峠の第1〜第3駐車場は合わせて120台しかなく、休日はとても混み合います。甲州市は、大和町方面から来る車は第4駐車場(大菩薩湖北岸、300台)を使うと混雑を避けられると案内しています。第4駐車場は富士山のビュースポットとしても紹介されています。なお、上日川峠より先(大菩薩峠方面)には、一般車が駐車できる場所はありません。

上日川峠の近くにあった「大菩薩峠自然観察歩道」は、老朽化のため2025年10月末で閉鎖されました。上日川峠と第4駐車場を結ぶ登山道と遊歩道の一部は、これまでどおり使えます。上日川峠には公衆トイレがあります。

上日川峠への道路と冬期閉鎖

上日川峠へは、塩山側の県道201号(塩山停車場大菩薩嶺線)と、大和側の県道218号(大菩薩初鹿野線)の2本の県道で上がります。どちらも急カーブの続く狭い山岳道路です。

路線 前シーズン(2025〜26年)の冬期閉鎖
県道201号(裂石〜上日川峠) 2025年12月15日17時〜2026年4月17日14時
県道218号(一の平林道交差点〜上日川峠) 2026年1月5日17時〜2026年4月17日14時

甲州市は、例年の目安として塩山側が12月中旬から、大和側が1月上旬から、どちらも4月中旬までと案内しています。2026〜27年の冬の閉鎖日は、山梨県の発表を確認してください。

また、開いている時期でも、どちらの県道も連続雨量80mmで雨量規制の対象になっています。大雨のあとは、山梨県の道路規制情報を確認してから出かけましょう。

電車・バスで行く場合

JR中央本線の甲斐大和駅から、栄和交通の「大菩薩上日川峠線」で上日川峠まで行けます。2026年の時刻表は次のとおりです。

運行日 甲斐大和駅 発 上日川峠 発
土・日・祝日(4月18日〜12月13日) 8:10/9:20/9:50/13:50/14:50 9:00/13:00/14:00/15:00/15:45
平日(指定日のみ) 8:10/9:50/14:50 9:00/14:00/15:45
  • 乗車時間:甲斐大和駅から上日川峠まで約40分(8:10発は8:51着)
  • 平日の運行日(10月19日以降):10月19〜23日・26〜30日、11月2・4〜6・9〜13・16〜20・24〜27・30日。12月の平日は運行がありません
  • 運賃(片道):甲斐大和駅〜上日川峠 大人1,020円、小学生510円(栄和交通の料金表)
  • 15人以上の団体で乗る場合は、事前に栄和交通への連絡が必要
  • 季節運行のため、運行日は変わることがあります

最終便の15:45に間に合わせるには、どこで引き返すかを先に決めておくことが大切です。甲府市の日の入りは11月7日が16:45、11月30日が16:33と早まっていくので、日帰りでもヘッドライトは必ず持っていきましょう(晩秋の登山は日没に注意)。

このほか、甲州市公式観光サイトによると、JR塩山駅からタクシーで上日川峠まで約30分(料金の目安5,500円)です。

山小屋

コース上やその近くには、いくつかの山小屋があります。営業日や料金は変わることがあるので、利用する前に各山小屋に確認してください。

山小屋 場所 公式情報のポイント
ロッヂ長兵衛 上日川峠(約1,600m) 通年営業(12月〜4月中旬は完全予約)。定員23名。全室個室。支払いは現金のみ
福ちゃん荘 唐松尾根と大菩薩峠方面の分岐 電波が不安定なため支払いは現金のみ
介山荘 大菩薩峠(1,897m) 通年営業(平日は不定休)。宿泊は予約が必要

ロッヂ長兵衛は上日川峠の登山口にある山小屋です。宿泊の予約や問い合わせは電話で受け付けていて、予約した人は利用の前日か2日前ごろに確認の連絡をするよう案内されています。10月20日から4月20日までは冬季利用料として1泊あたり1人700円が加算され、1月〜4月中旬は入浴できません。電気は自家発電で、日中は発電機を停止していると案内されています。

福ちゃん荘では、小屋の前で写真や動画を撮るときにスタッフを写さないこと、SNSに無断で載せないことがお願いされています。土・日・祝日の11時〜14時は売店・食堂が忙しいため、この時間帯の電話は避けるよう書かれています。

介山荘は大菩薩峠に建つ山小屋で、日の出や夜景も楽しめると紹介されています。台風や大雪などで宿泊を断る場合があるとしています。

山小屋で飲み物や食事を買うつもりなら、現金(小銭や千円札)を用意しておきましょう。

歩く前に知っておきたい注意点

展望は山頂ではなく雷岩で

山頂からの富士山を期待して行くと、樹林の中の山頂に拍子抜けするかもしれません。写真や休憩は、雷岩や稜線で取るつもりで計画しておくと満足度が上がります。

稜線は風と天気の急変に注意

雷岩から大菩薩峠までは風を遮るものがほとんどありません。夏の午後は雷雨が起きやすいので、早めに歩き始めて、昼過ぎには稜線を下りている計画にすると安全です。ロッヂ長兵衛も、雷雨や降雪など急な天候悪化の兆候を見逃さず、早めに対応するよう呼びかけています。

混む時期は第4駐車場とバスの混雑を前提に

甲州市は、上日川峠の付近は休日にとても混み合うとして、第4駐車場の利用を呼びかけています。混む時期は、はじめから第4駐車場に停めるつもりで、なるべく早い時間に着くようにしましょう。

登山届を出す

ロッヂ長兵衛は、日本山岳ガイド協会が運営する「コンパス」から、この山域では山梨県警察にオンラインで登山届を出せると案内しています(入山の前日までの提出を推奨)。家族などにも行き先を伝えておきましょう。万一のときの捜索に備えるなら、ココヘリのようなサービスもあります。

よくある質問

10月の大菩薩嶺は何を着ればいい?

歩くときは長袖の速乾シャツに薄手のフリース、稜線と休憩用に防風のシェル(レインウェアでも可)と薄手のダウンがあると安心です。平年値からの目安では、10月の稜線は日中でも12℃前後、朝は2℃前後です。手袋と帽子も持っていきましょう。

11月でも登れる?

11月もバスは運行していて(土・日・祝日と平日の指定日)、県道も通れます。ただ、稜線の朝は氷点下になる日が多い目安なので、冬に近い防寒着と、霜や凍結に備えたチェーンスパイクを用意してください。日没も早くなります。

12月は?

2026年のバスは12月13日(日)が最後です。県道201号は前シーズン、12月15日17時から冬期閉鎖になりました。積雪や凍結の可能性がある時期なので、滑り止めと冬の装備が前提です。道の状況は山梨県の道路規制情報で、登山道の状況はロッヂ長兵衛で確認できます。

まとめ

  • 大菩薩嶺は標高2,057mの日本百名山。上日川峠から雷岩・大菩薩峠をめぐる周回が定番
  • 平年値からの目安で、10月の稜線は朝2℃前後、11月は−5℃前後。稜線は強い西風が吹きやすい
  • 服装は「登りで脱いで、稜線の前に着る」。手袋・帽子・ヘッドライト・ザックカバーは日帰りでも持っていく
  • 車なら上日川峠の第1〜第3駐車場(計120台)か、第4駐車場(300台)。混む時期は第4駐車場へ
  • バスは甲斐大和駅から。2026年は12月13日まで(平日は11月30日までの指定日)、上日川峠の最終便は15:45発
  • 県道は冬に閉鎖(前シーズンは塩山側12月15日〜、大和側1月5日〜)
  • 山小屋は現金払いのところがあるので、小銭を用意しておく

参考リンク

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最終更新: 2026年10月19日 01:04

執筆・確認

山日記編集部

実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。

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