
写真:Weekender73, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
ココヘリとは?登山者必携のGPS遭難捜索サービスを徹底解説【紹介コードあり】
目次
ココヘリとは
ココヘリ(COCOHELI)は、登山中の遭難・行方不明時に専用の電波発信機(ビーコン)の信号をヘリコプターや捜索チームが受信し、居場所を特定してくれる会員制の捜索サービスです。
「ここにいる」+「ヘリコプター」を組み合わせた名前で、運営はAUTHENTIC JAPAN(オーセンティック・ジャパン)株式会社。2014年のサービス開始以降、登山者を中心に会員数が急増しており、現在は国内最大級の山岳遭難捜索サービスとして知られています。
また、かつて別サービスだった山岳遭難救助費用補填サービス「jRO(ジロー)」がココヘリに統合されており、現在はベーシックプランの年会費のみでjROの捜索費用補填サービスも利用できるようになっています。
なぜ登山にGPS発信機が必要なのか
山で遭難が発生した場合、救助隊が最も時間を費やすのは捜索(どこにいるかを探す)フェーズです。
- 深い樹林帯・岩稜・霧の中では、視界が数メートルになることも
- 遭難者が動けない・意識がない場合、声での応答ができない
- 広大な山域では、足で探すだけでは何日もかかるケースがある
ここに位置を知らせる電波発信機(ビーコン)があれば、上空から電波を受信して一気に場所を特定できます。それがココヘリの仕組みです。
ココヘリの仕組み
1. 小型の電波発信機を携行する
会員には専用の電波発信機(ビーコン端末)が貸与されます。重さ約20g・クレジットカードサイズで、ザックやウェアのポケットに入れて使います。電源を入れておくだけでOK。操作は不要です。
1回の充電でバッテリーは約2ヶ月持続します。GPS+プラン・SUMMITプランの端末はELTRES(ソニーのIoT通信規格)によるGPS位置情報の送信機能も備えており、移動履歴から入山した山域を把握することも可能です。ベーシックプランの発信機は電波発信(直接通信)のみで動作します。
実際に届く端末はかなりコンパクトで、見た目は小さな会員証のようなサイズ感です。
また、届いたときはココヘリの受信機本体だけでなく、それを入れて携行する専用ケースも付属していました。ケースに通し紐が付いているので、ザックやベルトループなどに取り付けやすくなっています。
本体とケースを分けて見ると、薄い発信機をケースにはめ込んで持ち歩く構造になっているのがわかります。登山中にポケットの中で迷子になりにくく、装着もしやすい作りです。
2. 遭難時は本人または家族が24時間365日対応のコールセンターへ連絡
遭難時は、24時間365日対応の緊急通報コールセンターに会員本人またはご家族が連絡します。スマホが圏外・バッテリー切れの場合でも、連絡が途絶えたことに気づいた家族からの通報が捜索のきっかけになります。
3. 上空からピンポイントで位置特定
捜索チームが発信機の電波を受信して位置を絞り込みます。最長16km先から電波を捉え、精度を高めて位置を特定することが可能です。全国41都道府県の警察・消防航空隊がココヘリの受信機を導入・運用しており、警察・消防と連携しながら捜索します。
⚠️ ココヘリのヘリコプターは「救助(ピックアップ)」は行いません。あくまで「位置の特定・救助組織への引き継ぎ」が目的です。実際の救助は警察・消防が行います。
LIFE BEACONアプリとは
ココヘリには、会員証(発信機)と連携して使えるスマホアプリ「LIFE BEACON」があります。これはココヘリ本体の捜索サービスを置き換えるものではなく、日常時の置き忘れ対策や、登山時の補助的な位置履歴機能を使うためのアプリです。
主な機能は以下のとおりです。
- 発信機をスマホで探せる
Bluetoothを使って、会員証(発信機)の電波強度を見ながら近づいて探せます。鍵やザックに付けておけば、日常の置き忘れ対策にも使えます。 - GPS履歴を残せる
アプリ側でGPS履歴をONにしておくと、スマホの位置情報を約10分ごとに記録します。圏内で送信された履歴は、万が一のときに捜索の手がかりとして活用されます。 - 位置情報を共有できる
家族側のスマホにもLIFE BEACONアプリを入れて同じ発信機を登録すれば、位置履歴の共有が可能です。登山中だけでなく、日常の見守り用途でも使えます。
LIFE BEACONの注意点
- 圏外では位置履歴の送信はできない
ココヘリ本体のビーコン捜索と違い、アプリのGPS履歴共有はスマホの通信状況に依存します。 - スマホの電池切れには弱い
位置履歴機能や共有機能はスマホが動いていることが前提です。 - あくまで補助機能
遭難時に本当に頼りになるのは、スマホ圏外でも使えるココヘリの発信機です。LIFE BEACONは「あるとさらに安心」な補助機能と考えるのがよいでしょう。
料金・プラン
現在のプランは以下の3種類です(入会金3,300円が別途必要。紹介コードや装備セット入会で無料化可能)。
| プラン | 年会費 | 特徴 |
|---|---|---|
| ベーシックプラン | 6,600円/年(月550円) | 電波発信機による捜索+jROの費用補填(最大550万円)・個人賠償(最大1億円)など |
| GPS+プラン | 13,200円/年 | ベーシックの内容+GPS位置情報の送信機能(ELTRES通信) |
| SUMMITプラン | 18,700円/年 | GPS+の内容+死亡・傷害補償・入通院補償 |
- 発信機は無料貸与(プランにより端末モデルが異なる)
- 月払い換算でベーシックプランは約550円/月
- 2026年4月より、GPS+・SUMMITプランの会員は「ココヘリマリン」とどちらか1契約で山と海どちらでも利用できる「ココヘリフリーパス」がスタート
- 同じく2026年4月より、衛星通信SOS(au Starlink Direct・iPhone衛星経由など)が直接ココヘリ捜索窓口につながる「COCOHELI SOS DIRECT」も開始
※料金・プラン内容は執筆時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
山岳保険との違い・使い分け
ここで混同しやすい「山岳保険」と「ココヘリ」の違いを整理しておきましょう。
| 項目 | ココヘリ(ベーシック) | 山岳保険(例:モンベル、山共済など) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 捜索・発見 | 費用の補償 |
| 提供するもの | GPS捜索サービス+費用補填(jRO統合) | 金銭的補償(医療費・救援費用等) |
| 年会費 | 6,600円〜 | 数百円〜(日額)/年間数千円〜 |
| 捜索・救助費用の補填 | あり(最大550万円相当) | あり(救援者費用として補償) |
| 治療費・死亡補償 | ベーシック・GPS+はなし/SUMMITはあり | あり(プランによる) |
| 遭難対協(遭対協)の費用 | 原則対象外※ | プランによりカバー可能 |
| 遭難時の主な役割 | 「見つけてもらう」 | 「費用を補ってもらう」 |
※遭対協(民間の山岳救助隊)など、ココヘリが直接手配していない捜索隊の費用は補填対象外です。
結論:ココヘリ(捜索発見)と山岳保険(費用補償)は役割が異なるため、両方加入するのが理想的です。 特に遭対協の出動費用などはココヘリでカバーできないため、山岳保険との組み合わせで対応します。
ココヘリのメリット・デメリット
メリット
- 捜索時間を劇的に短縮できる(発見率96%超の実績)
- 発信機の操作が不要(電源ONだけ)
- 軽量・コンパクト(約20g)で邪魔にならない
- jROの捜索費用補填(最大550万円)も年会費に含まれる
- 個人賠償責任(最大1億円)も付帯
- 家族が安心できる(LIFE BEACONアプリで位置履歴の共有も可能)
- 全国41都道府県の警察・消防が受信機を導入・運用
- 日本全国の山域に対応
デメリット
- 治療費・死亡補償はベーシック・GPS+プランにはない(SUMMITプランは別)
- ヘリが飛べない悪天候時は対応が遅れる可能性
- 発信機を忘れると意味がない
- 遭対協(遭難対策協議会)などが手配する捜索隊費用は補填対象外
- 事前に登山計画や下山予定を共有しておかないと捜索開始が遅れる可能性がある
- 沖縄・離島ではヘリによる捜索は行われない
入会手順
- 公式サイトまたは紹介URLから申し込み
- 会員情報・緊急連絡先を登録
- 発信機(ビーコン端末)が郵送で届く
- 登山前に充電・電源を入れて携行する
- 万が一の際は、本人またはご家族が24時間365日対応のコールセンターへ連絡して捜索開始
入会費0円になる紹介コードはこちら
通常、入会時には入会金(3,300円)がかかります。しかし、紹介コードを使った入会で入会金が0円になります!
紹介コード:212504 入会URL:https://hitococo.com/form/cocoheli_syoukai/
お得なセット情報
登山装備と一緒に入会するセットプランでは、入会金・初年度年会費が無料になる場合があります。登山装備を揃えるタイミングで一緒に入会するとさらにお得です。
こんな人に特におすすめ
- 単独登山が多い方(パーティを組まないので発見されにくい)
- バリエーションルートや藪漕ぎなど踏み跡のない場所に行く方
- 家族を安心させたい方
- 高齢の登山者(体力的に遭難リスクが高くなる)
- テント泊・縦走で長期間山に入る方
まとめ
- ココヘリは専用電波(ビーコン)をヘリや捜索チームが受信して居場所を特定する遭難捜索サービス
- 現在のプランはベーシック(6,600円)・GPS+(13,200円)・SUMMIT(18,700円)の3種類(カップル・ファミリープランは現在なし)
- ベーシックプランにはjROの捜索・救助費用補填(最大550万円)や個人賠償(最大1億円)も含まれる
- 治療費・死亡補償が必要な場合はSUMMITプランまたは別途山岳保険との組み合わせが必要
- 山岳保険との役割は異なる。「見つけてもらう」ならココヘリ、「治療費や遭対協費用を補う」なら保険
- 紹介コード「212504」で入会金(3,300円)が0円に!
登山を長く楽しむために、まずは道具・体力づくりと同じくらい安全対策への投資を考えてみてください。
プラン・料金・紹介コード適用条件の詳細は公式サイトでご確認ください。
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