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三ツ峠山

三ツ峠山 梅雨登山ガイド|ヤマアジサイと霧の富士山・関東から日帰りで歩く梅雨の名山

都留市・西桂町

·三ツ峠山 (1,785m)·山梨県·難易度: 初級〜中級·約4〜5時間(三ツ峠登山口コース)

三ツ峠山 梅雨登山ガイド|ヤマアジサイと霧の富士山・関東から日帰りで歩く梅雨の名山

目次

  1. はじめに
  2. 三ツ峠山の基本情報
  3. 梅雨の三ツ峠山が特別な理由
  4. ヤマアジサイの群生
  5. 雲の切れ間に浮かぶ富士山
  6. 苔と霧の樹林帯
  7. 登山者が少なく静かな山歩き
  8. 梅雨の見どころ一覧
  9. おすすめコース
  10. 定番コース|三ツ峠登山口から往復
  11. 周回コース|三ツ峠駅〜山頂〜河口湖方面(上級者向け)
  12. 梅雨の三ツ峠山で注意すること
  13. 午後の雷雨に要注意
  14. 濡れた岩・木の根の滑落に注意
  15. レインウェアは必携
  16. ヤマビルは少ないが標高低い区間は注意
  17. 梅雨に最適な出発タイミング
  18. 服装・持ち物
  19. アクセス
  20. 公共交通の場合
  21. 車の場合
  22. トイレ
  23. 山小屋情報
  24. 梅雨の三ツ峠山Q&A
  25. 三ツ峠山はどんな人に向いている?
  26. まとめ
  27. 参考リンク
  28. 関連記事

はじめに

三ツ峠山(みつとうげさん)は山梨県都留市・西桂町に位置する標高1,785mの山で、富士山の展望台として関東随一の人気を誇ります。山頂(開運山)からは目の前に富士山がどっしりと構え、その圧倒的な存在感は「富士山を見るための山」と呼ばれるほど。しかし、この三ツ峠山が本当に輝くのは、実は梅雨の季節かもしれません。

梅雨の時期(6月〜7月上旬)、三ツ峠山には他の季節にはない特別な魅力が集まります。登山道に沿って咲き乱れるヤマアジサイ、雨で潤った苔が鮮やかに輝く樹林帯、そして雲の切れ間から姿を現す富士山の劇的な光景。晴天続きの季節では見られない、霧と緑と花が織りなす幻想的な世界が広がります。

この記事では、梅雨の三ツ峠山を最大限楽しむためのコースガイド・服装・アクセス・注意点を、関東から日帰りで計画する人向けに詳しく解説します。

三ツ峠山の基本情報

項目 内容
標高 1,785m(開運山)
所在地 山梨県都留市・西桂町
山域 富士山周辺・道志山塊
カテゴリ 山梨百名山、富士山の好展望台
難易度目安 初級〜中級(整備された登山道)
コースタイム 三ツ峠登山口から山頂往復:約4〜5時間
最寄り登山口 三ツ峠登山口(山梨県都留市)
アクセス(公共交通) 富士急行線「三ツ峠駅」から徒歩約1時間30分(登山口まで)またはタクシー
トイレ 三ツ峠登山口・四季楽園(山頂付近)
山小屋 四季楽園・三ツ峠山荘(山頂直下)

梅雨の三ツ峠山が特別な理由

ヤマアジサイの群生

三ツ峠山の登山道(特に三ツ峠登山口〜山頂間)では、6月上旬〜7月上旬にかけてヤマアジサイが咲き乱れます。薄紫や青紫の小ぶりな花が群生し、樹林帯の緑とのコントラストが美しく、雨が降るほど花色が鮮やかに映えます。大山のような「アジサイ参道」ほどの密度ではありませんが、山中全体にヤマアジサイが点在しており、歩きながら自然の花を楽しめます。

雲の切れ間に浮かぶ富士山

梅雨の時期、富士山は雲に隠れていることが多い山です。しかし三ツ峠山の山頂からは、雲の切れ間に浮かび上がる富士山を待つ時間こそが梅雨の醍醐味です。朝方や雨上がり直後は雲が流れて富士山が姿を現すことが多く、霧の中から突然現れる富士山の光景は、晴れの日には決して見られない感動的な瞬間です。

苔と霧の樹林帯

雨で潤った三ツ峠の樹林帯は、岩や木の根を覆う苔が鮮やかな緑に輝きます。標高1,000m〜1,600m付近の樹林帯では、霧が漂い幻想的な雰囲気が漂います。晴れの日にはない奥行きのある森の表情が、梅雨の三ツ峠山をフォトジェニックな山にしています。

登山者が少なく静かな山歩き

梅雨の時期は晴天の週末と比べて登山者が大幅に少なくなります。三ツ峠山は普段から人気が高い山ですが、梅雨中の平日や曇り予報の日は驚くほど静かな山歩きが楽しめます。山頂付近の山小屋(四季楽園・三ツ峠山荘)でゆっくりと休憩できるのも梅雨ならでは。

梅雨の見どころ一覧

見どころ 見ごろ ポイント
ヤマアジサイ 6月上旬〜7月上旬 登山道沿い全体に自生。雨の日は色が鮮やかになる
霧と富士山 6月〜7月上旬 朝方・雨上がりに雲の切れ間から富士山が姿を現す
苔の樹林帯 梅雨期間中 雨で潤った苔が輝く。霧が漂う森は幻想的
屏風岩の苔 梅雨期間中 クライミングゲレンデとして名高い岩壁の苔が美しい

おすすめコース

定番コース|三ツ峠登山口から往復

三ツ峠登山口(920m) → 馬返し → 八十八大師 → 屏風岩 → 四季楽園 → 開運山山頂(1,785m) → 往路下山

  • 所要時間の目安:4〜5時間(休憩含む)
  • 歩行距離:約8km(往復)
  • 累積標高差:約870m
  • 向いている人:梅雨の花と富士山展望を楽しみたい人、初心者〜中級者
ポイント 標高 前ポイントからのCT 見どころ
三ツ峠登山口 920m スタート 駐車場・トイレあり
馬返し 1,180m 約40分 樹林帯の急登区間
八十八大師 1,580m 約1時間 石仏群。ヤマアジサイが多い
屏風岩(分岐) 1,650m 約20分 クライミングゲレンデ。苔むした岩壁
四季楽園 1,760m 約15分 山小屋。休憩・トイレ利用可
開運山山頂 1,785m 約10分 富士山の大展望台
(往路下山) 約2時間〜2時間30分

三ツ峠登山口から馬返しまでは急登が続きます。ここを越えると傾斜が緩み、八十八大師付近からヤマアジサイが登山道を彩り始めます。屏風岩の分岐を過ぎて四季楽園に出ると視界が一気に開け、富士山を正面に見ながらの稜線歩きが始まります。

周回コース|三ツ峠駅〜山頂〜河口湖方面(上級者向け)

  • 三ツ峠駅(富士急行)→ 三ツ峠登山口(徒歩約1時間30分)→ 山頂 → 天上山 → カチカチ山ロープウェイ → 河口湖駅(富士急行)
  • 所要時間の目安:8〜9時間(休憩含む)
  • 向いている人:縦走を楽しみたい体力のある方

この周回コースは、天上山からカチカチ山ロープウェイを利用して河口湖駅に下りることができます。ただし歩行距離・時間が長く、天候が不安定な梅雨時には無理な判断をしないことが大切です。梅雨シーズンは定番の往復コースを基本にするのがおすすめです。

梅雨の三ツ峠山で注意すること

午後の雷雨に要注意

三ツ峠山は標高1,785mと比較的高い山です。梅雨の時期は午後から雷雨が発生しやすく、山頂付近の稜線は雷から逃げる場所がありません

  • 出発前に必ず「雷注意報」を確認する
  • 山頂には午前中(遅くとも12時)までに到達するよう計画する
  • 遠くで雷鳴が聞こえたら、即座に四季楽園(山小屋)か樹林帯に避難する
  • 午後から天気が崩れる予報の日は入山を見合わせる判断も必要

濡れた岩・木の根の滑落に注意

雨天時の三ツ峠山では、登山道の岩・木の根・土が非常に滑りやすくなります。特に馬返し付近の急登区間と下山時は慎重な足運びが必要です。グリップ力の高い登山靴の使用と、一歩一歩確実に足場を確認して歩くことが大切です。

レインウェアは必携

梅雨の山でレインウェアなしは論外です。折りたたみ傘は山の風と急勾配では使い物になりません。上下セパレートの防水透湿素材(ゴアテックスなど)のレインウェアを必ず持参してください。

ヤマビルは少ないが標高低い区間は注意

三ツ峠山は標高が高く、山頂付近でのヤマビル被害はほとんど報告されていません。ただし、登山口付近(標高1,000m以下)の樹林帯では梅雨〜夏にかけてヤマビルが出ることがあります。ゲイター(スパッツ)を着用し、ヒル忌避剤をスプレーしておくと安心です。

梅雨に最適な出発タイミング

三ツ峠山の梅雨登山は、朝早い出発が鉄則です。

  • 梅雨前線の動きにより、朝は晴れ〜曇り、午後から雨というパターンが多い
  • 雲の切れ間から富士山が見えるのは、朝方(6〜8時台)の確率が高い
  • 8時に三ツ峠登山口を出発すれば、11時頃には山頂に到達でき、十分な余裕をもって下山できる
  • 週間予報で「午前中晴れ・午後から曇り」という日がベストタイミング
おすすめのスケジュール(三ツ峠駅発)
6:00〜7:00 新宿発(富士急行直通・大月乗換)
7:30〜8:00 三ツ峠駅着
8:00〜8:30 タクシーまたは徒歩で三ツ峠登山口へ
8:30 三ツ峠登山口スタート
10:30〜11:00 山頂(開運山)着。富士山の眺めを楽しむ
11:00〜12:00 四季楽園で昼食・休憩
12:00 下山開始
14:00〜14:30 三ツ峠登山口到着

服装・持ち物

梅雨の三ツ峠山は、濡れ対策と体温調節が最重要です。山頂(1,785m)は夏でも15℃前後と涼しく、汗で濡れた状態で雨風に当たると体が冷えやすいため、重ね着の準備が必要です。

アイテム 梅雨の三ツ峠山でのポイント
レインウェア(上下) 必携。ゴアテックス等の防水透湿素材が快適
速乾性の長袖ベースレイヤー 汗冷え防止。コットンは不可
フリースまたは薄手ダウン 山頂・稜線では肌寒い。必携
ロングパンツ ストレッチ素材。裾はゲイターで塞ぐ
ゲイター(スパッツ) 登山口付近のヤマビル対策として有効
ヒル忌避剤 標高の低い区間用にスプレーを1本
グリップ力の高い登山靴 濡れた木の根・岩での滑り防止が最重要
熊鈴 三ツ峠山周辺にもツキノワグマが生息
トレッキングポール 急登・ぬかるんだ下りで膝の保護に有効
ヘッドライト 天気の急変で暗くなるリスクに備えて必携
モバイルバッテリー 雨天は消耗が増える。地図アプリ用に十分な容量を
替えの靴下・タオル 濡れた靴下のまま歩くと靴ずれ・体冷えの原因に
飲み物 山頂の山小屋(四季楽園)で購入可能だが、1L以上持参
行動食・昼食 四季楽園で食事も可能(要確認)

アクセス

公共交通の場合

富士急行線「三ツ峠駅」からタクシーで三ツ峠登山口へ(約15〜20分・2,000〜2,500円程度)

  • 新宿駅から大月駅まで中央線(特急かいじ・あずさなど)で約1時間〜1時間10分
  • 大月駅から富士急行線に乗り換え、三ツ峠駅まで約25分
  • 新宿から三ツ峠駅まで乗り換え込みで約1時間30分〜1時間45分

三ツ峠駅から三ツ峠登山口まで徒歩では約1時間30分(約6km)の舗装道路歩きが必要です。体力的・時間的な余裕のある場合を除いて、タクシーの利用が現実的です。三ツ峠駅前にタクシー(都留市のタクシー会社)が待機していることもありますが、梅雨の雨天時は早めに電話で呼んでおくと安心です。

富士急行線 時刻表・情報https://www.fujikyu-railway.jp/

車の場合

中央自動車道「都留IC」から三ツ峠登山口まで約20分。

三ツ峠登山口には無料駐車場(約20〜30台)があります。梅雨の平日は余裕がありますが、晴天の週末は早朝から混雑することがあります。登山口手前のカーブが多い山道は雨天時に注意が必要です。

トイレ

三ツ峠登山口(登山口の駐車場)と山頂付近の四季楽園(山小屋・協力金が必要な場合あり)にトイレがあります。登山口と山小屋以外にトイレはありませんので、各ポイントで済ませる習慣をつけてください。

山小屋情報

三ツ峠山頂直下には2軒の山小屋があります。梅雨の雨天時に避難場所・食事場所として心強い存在です。

山小屋 場所 特徴
四季楽園 山頂直下・標高1,760m 食事・宿泊可(要確認)。富士山の大展望がある
三ツ峠山荘 山頂直下・標高1,750m 宿泊・食事可(要確認)。長年の歴史ある山小屋

梅雨の時期は天候が急変した場合の避難先として非常に重要です。出発前に営業状況を必ず確認してください。

梅雨の三ツ峠山Q&A

Q. 雨の日でも登れますか? A. 小雨程度であれば登山は可能です。ただし雷注意報が出ている日や強い雨の予報がある日は入山を見合わせてください。雨の日は屏風岩付近の岩場と急登区間の滑落リスクが上がります。レインウェアと十分な準備があれば、梅雨の三ツ峠山はむしろ静かで美しい山歩きが楽しめます。

Q. 富士山は見えますか? A. 梅雨の時期は富士山に雲がかかることが多いです。ただし朝方や雨上がり直後は雲が流れて姿を現すことがあります。「霧の中から突然富士山が現れる」という梅雨ならではの光景を楽しむ気持ちで臨むと、晴れ以上の感動があります。

Q. 梅雨の初心者でも登れますか? A. 三ツ峠登山口からのコースは整備されており、標準コースタイム4〜5時間と比較的コンパクトです。ただし馬返し付近の急登と濡れた岩場は注意が必要です。登山靴・レインウェアをしっかり準備し、早朝に出発すれば初心者でも挑戦できます。

Q. ヤマビルはいますか? A. 三ツ峠山は標高が高いため、山頂付近でのヤマビル被害はほとんどありません。ただし登山口付近(標高900〜1,000m)の樹林帯では梅雨時期に出ることがあります。ゲイターとヒル忌避剤で対策しておくと安心です。

三ツ峠山はどんな人に向いている?

  • 梅雨の時期に富士山展望と花(ヤマアジサイ)を一度に楽しみたい人
  • 晴れた日の混雑を避けて静かな山歩きをしたい人
  • 日帰り4〜5時間でコンパクトに歩きたい人
  • 山小屋(四季楽園)での食事・休憩も楽しみたい人
  • 雲の切れ間に富士山が現れる劇的な瞬間を体験したい人

逆に、「絶対に富士山の全景を見たい」という場合は秋〜冬の快晴の日を選ぶ方が確実です。梅雨の三ツ峠山は「富士山が見えればラッキー、霧の森も美しい」という心構えで訪れるのが正解です。

まとめ

三ツ峠山は、梅雨の時期に訪れることでヤマアジサイ・霧の富士山・苔の樹林帯・山小屋のぬくもりという4つの魅力が重なる、梅雨の関東登山で最もおすすめしたい山のひとつです。

標準コースタイム4〜5時間とコンパクトにまとまり、整備された登山道と山頂直下の山小屋のおかげで初心者〜中級者でも計画を立てやすい。雷対策として午前中に山頂を目指す早出が必須ですが、その代わりに雨上がりの朝に富士山が姿を現す特別な瞬間に出会える確率が上がります。

梅雨の山を「休山期間」と考えている方に、ぜひ三ツ峠山への梅雨登山を試していただきたい。きっと、晴れた日のにぎやかな山頂とは別の顔を持つ、静かで幻想的な山の姿に出会えるはずです。


参考リンク

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