
写真:掬茶, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
人気の春山おすすめ10選|初心者にも歩きやすい日帰り向けの山をまとめて紹介
目次
スポンサーリンク
はじめに
春は、登山を始めたい人にも、久しぶりに山へ戻りたい人にも歩きやすい季節です。真夏ほど暑くなく、冬山ほど厳しくもなく、桜、新緑、ミツバツツジ、ヤマブキなど、山ごとの季節感を楽しみやすいのが大きな魅力です。
一方で、春山といってもどこでも安全に歩けるわけではありません。標高が高い山では残雪が残り、朝晩の冷え込みやぬかるみも出やすいので、最初の一座は「人気があって情報が多く、日帰りしやすい山」から選ぶほうが失敗しにくいです。
この記事では、春に人気が出やすく、初心者にも比較的選びやすい山を10座に絞ってまとめます。
春山選びで見たいポイント
人気の春山を選ぶときは、景色だけでなく次の3点を見ると外しにくいです。
- 標高と残雪状況
- 公共交通で行きやすいか
- 登山道の種類が自分に合っているか
例えば「春らしい花を見たい」のか、「新緑の中を気持ちよく歩きたい」のか、「富士山や大展望を楽しみたい」のかで、向いている山はかなり変わります。最初のうちは、低山から1,500m前後までの日帰り山を中心に選ぶのがおすすめです。
人気の春山おすすめ10選
まずは一覧で比較したい人向けに、エリア・春の魅力・難易度で見比べやすい表を置いておきます。
10 件表示中(全 10 山)
| 山名 | 交通 | 春の魅力 | 向いている人 | 注意点 | リンク | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
日和田山 埼玉 | 305m | ★★★ | 🚃 | 短時間で歩けて、春の軽ハイクに向く | 子ども連れ、超初心者、午前だけ歩きたい人 | 岩場っぽい場所では足元に注意 | |
鋸山 千葉 | 329m | ★★★ | 🚃 | 海の眺めと切り立った展望地が特徴的 | 旅行気分で山を歩きたい人 | 階段や急な下りで膝にきやすい | |
東京 | 599m | ★★★ | 🚃 | 桜・スミレ・新緑。コースが多く春山デビュー向き | 初心者、家族連れ、半日ハイク | 週末とGWはかなり混雑しやすい | |
筑波山 茨城 | 877m | ★★★ | 🚃 | ヤマツツジと関東平野の大展望。ロープウェイ利用可 | 景色重視の人、初心者 | 岩場ルートは雨のあと滑りやすい | |
御岳山 東京 | 929m | ★★★ | 🚃 | 新緑と神社の雰囲気を両方楽しみやすい | 高尾山の次の一座を探している人 | 大岳山方面へ延ばすと難易度が上がる | |
陣馬山 東京 | 855m | ★★★ | 🚃 | 広い山頂と明るい尾根歩きが春に気持ちいい | 高尾エリアで次の山を探している人 | 高尾方面へ縦走すると距離が長くなる | |
棒ノ折山 埼玉 | 969m | ★★★ | 🚃 | 白谷沢の清流と新緑が春らしい | 自然を強く感じたい人 | 渡渉や濡れた岩で滑りやすい | |
金時山 神奈川 | 1,212m | ★★★ | 🚃🚗 | 富士山展望が強く、短時間でも満足感が高い | 景色重視の人、箱根旅行と合わせたい人 | 山頂は風が強く、体感温度が下がりやすい | |
大山 神奈川 | 1,252m | ★★★ | 🚃 | ミツバツツジと新緑。ケーブルカー利用で計画しやすい | 初心者から初級者、しっかり歩きたい人 | 下社から上は石段と急登が続く | |
長者ヶ岳 山梨 | 1,336m | ★★★ | 🚃🚗 | 富士山展望の完成度が高く、春の眺めが良い | 春らしい富士山の景色を見たい人 | 標高差があり、風が強い日もある |
1. 高尾山(東京都)
春山の定番としてまず外せないのが高尾山です。都心から行きやすく、1号路、4号路、6号路などルートの選択肢が多いため、初心者から慣れている人まで歩きやすい山です。
- 人気の理由:アクセスが良く、花と新緑を気軽に楽しめる
- 向いている人:登山デビュー、家族連れ、半日ハイク
- 春の見どころ:桜、スミレ、新緑
- 注意点:週末とGWはかなり混雑しやすい
「まず1回、春の山を歩いてみたい」という人にはかなり向いています。詳しくは 春の高尾山ハイキング完全ガイド|初心者向けコース・服装・混雑対策まで解説 も参考になります。
2. 筑波山(茨城県)
筑波山はケーブルカーとロープウェイがあり、体力や時間に合わせて歩き方を調整しやすい山です。山頂からの展望が広く、春はつつじや新緑が重なる時期に人気が高まります。
- 人気の理由:展望が良く、観光と登山を両立しやすい
- 向いている人:景色重視の人、初心者、旅行ついでに歩きたい人
- 春の見どころ:ヤマツツジ、新緑、関東平野の眺望
- 注意点:岩場混じりのルートは雨のあと滑りやすい
「ロープウェイやケーブルカーを使って春山を楽しみたい」という人に合う一座です。
3. 御岳山(東京都)
御岳山は、山そのものの歩きやすさに加えて、神社や宿坊の雰囲気も楽しめるのが魅力です。ケーブルカー利用で歩行時間を短くできるため、春山デビューでも計画を立てやすいです。
- 人気の理由:奥多摩の自然と観光要素のバランスが良い
- 向いている人:高尾山の次にどこへ行くか迷っている人
- 春の見どころ:新緑、社寺の雰囲気、静かな山歩き
- 注意点:大岳山方面まで延ばすと一気に登山色が強くなる
御岳山だけなら比較的やさしく、大岳山まで行くとしっかり登山になります。自分の体力に合わせて切り分けやすい山です。
4. 大山(神奈川県)
神奈川で人気の春山といえば大山です。ケーブルカーを使って中腹から歩けるため、低山ハイクより少しだけ達成感を増やしたい人に向いています。
- 人気の理由:アクセスしやすく、春の展望も良い
- 向いている人:初心者から初級者、日帰りでしっかり歩きたい人
- 春の見どころ:新緑、相模湾側の展望、ミツバツツジ
- 注意点:下社から上は石段や急登が続く
高尾山より運動量は増えますが、まだ日帰りで無理なく計画しやすい範囲です。
5. 金時山(神奈川・静岡)
富士山の眺望を楽しみたいなら春の金時山はかなり人気です。コースタイムが比較的短く、箱根観光と組み合わせやすいのも強みです。
- 人気の理由:富士山が見えやすく、短時間でも満足感が高い
- 向いている人:景色重視の人、旅行と合わせたい人
- 春の見どころ:富士山、箱根外輪山の眺め、新緑
- 注意点:山頂は風が強い日があり、体感温度が下がりやすい
「山頂でしっかり景色を見たい」という人に特におすすめです。
6. 陣馬山(東京都・神奈川県)
陣馬山は広い山頂と開放感が魅力で、春ののんびりハイクに向いています。高尾エリアの山として人気があり、高尾山方面への縦走も定番です。
- 人気の理由:山頂が広く、春の空気の気持ちよさを味わいやすい
- 向いている人:高尾山の次の山を探している人
- 春の見どころ:明るい尾根歩き、新緑、茶屋
- 注意点:縦走にすると距離が一気に長くなる
単体で歩けば比較的穏やかですが、縦走プランは初心者にはやや長めです。
7. 日和田山(埼玉県)
日和田山は標高こそ低いですが、春の気軽なハイキング先として人気があります。短時間で登れて、登山の雰囲気をつかみやすいのが特徴です。
- 人気の理由:短時間で歩けて、初心者でも計画しやすい
- 向いている人:子ども連れ、超初心者、午前だけ歩きたい人
- 春の見どころ:新緑、低山らしい明るい景色
- 注意点:岩場っぽい場所では油断せず足元を見る
最初の山としてハードルが低く、持ち物や服装の練習にも向いています。
8. 棒ノ折山(埼玉県・東京都)
沢沿い歩きが好きなら春の棒ノ折山はかなり人気があります。白谷沢ルートは水の音と新緑の組み合わせが気持ちよく、春らしい山歩きをしやすいです。
- 人気の理由:沢沿い歩きと新緑の相性が良い
- 向いている人:自然を強く感じたい人、少し変化のある道が好きな人
- 春の見どころ:渓流、新緑、岩の回廊のような地形
- 注意点:渡渉や濡れた岩で滑りやすい
高尾山や日和田山よりは少し登山らしさが増すので、足元はしっかり準備したい山です。
9. 鋸山(千葉県)
海の近くで歩ける春山として鋸山も人気があります。標高は低めですが、岩場の雰囲気や展望に特徴があり、観光と組み合わせやすい山です。
- 人気の理由:低山なのに景色の変化が大きい
- 向いている人:旅行気分で山を歩きたい人
- 春の見どころ:海の眺め、新緑、切り立った展望地
- 注意点:階段や急な場所が多く、下りで膝にきやすい
「低山だけれど単調すぎない山」を探している人に向きます。
10. 長者ヶ岳(山梨県・静岡県)
春の富士山展望と山歩きの気持ちよさを両立したいなら、長者ヶ岳のような富士山周辺の山も候補に入ります。田貫湖周辺から歩くルートは人気があり、春の空気の澄んだ日に特に満足度が高いです。
- 人気の理由:富士山展望の完成度が高い
- 向いている人:春らしい眺望を重視したい人
- 春の見どころ:富士山、草原状の雰囲気、新緑
- 注意点:標高差はそれなりにあり、風が強い日もある
「景色の良い春山に行きたいけれど、雪山は避けたい」という人にちょうどいい一座です。
初心者が最初の春山で失敗しにくい順番
いきなり標高や距離を上げるより、次のような順番で慣れていくと失敗しにくいです。
- 高尾山、日和田山のような短時間で歩ける山
- 筑波山、御岳山、鋸山のように観光要素もある山
- 大山、金時山、陣馬山のように少し運動量が増える山
- 棒ノ折山や長者ヶ岳のように自然度や標高差が増す山
春は気持ちよく歩ける反面、気分が良くて距離を伸ばしすぎやすい季節でもあります。最初のうちは、「景色が良さそう」だけで選ばず、コースタイムと自分の体力を先に見るのが大切です。
春山で気をつけたいこと
残雪を軽く見ない
街で暖かくても、標高の高い山や北斜面には雪が残っていることがあります。春山リストを見てそのまま上の山へ行くのではなく、最初は残雪の少ない低山から選ぶほうが安心です。
朝は寒く、昼は暑い
春の山は寒暖差が大きく、歩き始めは寒いのに登ると暑くなることがよくあります。薄手で脱ぎ着しやすい服装が基本です。
ぬかるみと花粉を想定する
春は雪解けや雨の影響でぬかるみやすい場所があります。加えて、花粉がつらい人は目薬やマスクもあるとかなり違います。
持ち物は「冬ほど重くなく、夏ほど軽くしない」が基本
春山は装備を削りすぎると失敗しやすいです。日帰りでも次は持っておくと安心です。
- レインウェア
- 速乾インナー
- 薄手の防寒着
- 飲み物
- 行動食
- モバイルバッテリー
- 地図アプリ
持ち物に迷う人は 初心者向け日帰り登山の持ち物チェックリスト|高尾山など低山ハイクで必要なもの や 登山の持ち物チェックリスト【日帰り/テント泊 完全版】初心者向けに必需品を解説 を先に見ておくと準備しやすいです。
迷ったらどう選ぶ?
- とにかく失敗したくない:高尾山、日和田山
- 展望を重視したい:筑波山、金時山、長者ヶ岳
- 自然の中を歩きたい:御岳山、棒ノ折山
- 家族や旅行と組み合わせたい:高尾山、筑波山、鋸山、金時山
自分に合う春山を選ぶと、次の山にもつながりやすいです。逆に、最初の一座で無理をすると「登山ってしんどいだけかも」と感じやすいので、最初は少し物足りないくらいでちょうどいいです。
まとめ
人気の春山はたくさんありますが、最初のうちはアクセスしやすく、日帰りしやすく、情報が多い山を選ぶのがおすすめです。高尾山、筑波山、御岳山、大山、金時山あたりは特に定番で、春の登山を気持ちよく始めやすい選択肢です。
花、新緑、展望のどれを楽しみたいかを決めて、自分の体力に合う一座を選べば、春山はかなり満足度の高い季節です。準備を整えて、歩きやすい一座から春の山を楽しんでみてください。