
写真:kaoru hayashi, Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0)
秀麗富嶽十二景とは?全12景・20山頂を一覧でまとめ【標高・難易度・マップ付き】
山梨県大月市が平成4年に選定した「秀麗富嶽十二景」。大月市の公式情報をもとに、12の番号ごとの山頂と標高を整理しました。林道の閉鎖や山火事の影響など、登る前に確認したい注意点もまとめています。
目次
この記事は2026年10月11日に、大月市の公式ページ「秀麗富嶽十二景」「登山情報」をもとに書き直しました。旧版は景番号の割り当てや「19峰」という数え方が公式と異なっていたため訂正し、各山のコースタイムや見頃などの出典がない記述を削除しました。
秀麗富嶽十二景とは
秀麗富嶽十二景(しゅうれいふがくじゅうにけい)は、大月市の山頂から見える美しい富士山をまとめた12の景観です。平成4年に選定・公布されました。大月市は、富士山を市のシンボルとし、あわせて、ふるさとの自然を後世に伝えようとして選んだと説明しています(大月市)。
結論(2026年10月11日時点)
- 十二景は、1番から12番までの番号があり、1つの番号に山頂が2つ入っているものもあります。市の一覧では全部で20山頂になります(旧版の「19峰」は訂正しました)。
- 標高は、御前山の730mから小金沢山の2,014mまでです。
- 大月市は、扇山の山林火災(令和8年1月、2月12日に鎮火)や、御前山・神楽山・馬立山の山林火災の跡で、道標の焼失や倒木が残っている可能性があると注意しています。
- 山梨県営林道の閉鎖や通行止めが、いくつかの山で出ています。登山口までの道を、必ず確認してください。

12の番号と山頂
大月市の一覧では、番号ごとに次の山頂が選ばれています。標高は大月市の登山情報によります。
| 番号 | 山頂(標高) |
|---|---|
| 1番 | 雁ヶ腹摺山(1,874m)・姥子山(1,503m) |
| 2番 | 牛奥ノ雁ヶ腹摺山(1,990m)・小金沢山(2,014m) |
| 3番 | 大蔵高丸(1,781m)・ハマイバ(1,752m) |
| 4番 | 滝子山(1,620m)・笹子雁ヶ腹摺山(1,358m) |
| 5番 | 奈良倉山(1,349m) |
| 6番 | 扇山(1,138m) |
| 7番 | 百蔵山(1,003m) |
| 8番 | 岩殿山(634m)・お伊勢山 |
| 9番 | 倉岳山(990m)・高畑山(982m) |
| 10番 | 九鬼山(970m)・御前山(730m) |
| 11番 | 高川山(976m) |
| 12番 | 本社ヶ丸(1,631m)・清八山(1,593m) |
御前山は、大月市の「デジタルミュージアム」では10番の山頂として載っています。一方、市の別のページでは、10番に九鬼山だけが載っているものもあります。ヤマレコの山情報も、御前山の扱いを非公式としています。このため、この記事では、御前山に印を付けて紹介します。
各山の特徴(大月市の紹介から)
1番〜3番(大峠周辺の稜線)
- 雁ヶ腹摺山:旧500円札の撮影地として有名です。
- 姥子山:山頂は東峰と西峰に分かれ、特に東峰の展望が素晴らしいと紹介されています。
- 牛奥ノ雁ヶ腹摺山:山頂が開けていて、富士山を中心とした大パノラマがあります。南アルプス、奥秩父の山々も見えます。
- 小金沢山:大月市の最高峰(2,014m)です。山頂一帯は岩場です。山梨百名山にも選ばれています。
- 大蔵高丸:一番近い登山口から約30分で山頂に行けます。山頂にはススキ畑が広がります。
- ハマイバ:「破魔射場」と書きます。大蔵高丸から30分ほどです。
これらの山は、山梨県営林道真木小金沢線(大峠まで)が冬期閉鎖になることがあります。大月市は、令和6年度は12月10日から翌年4月25日(予定)の閉鎖と案内していました。大峠〜小金沢は、引き続き通行できません。今年度の状況は、市と県の情報で確認してください。
4番〜7番
- 滝子山:道証地蔵登山口から登ると、沢のせせらぎや滝を見ながら登れます。山頂までの行程は長いと紹介されています。
- 笹子雁ヶ腹摺山:下に、国道20号、JR中央線、中央高速道路の3つのトンネルが通っています。
- 奈良倉山:十二景の中で、富士山から最も遠い山です。松姫トンネルから旧道松姫峠までは、通行止めの案内がありました。
- 扇山:山頂が広く、好天なら都心の高層ビル群が見えると紹介されています。令和8年1月8日に、山林火災が発生しました(2月12日に鎮火)。道標の焼失や倒木が残っている可能性があるため、注意してください。
- 百蔵山:浄水場から登るコースは、比較的ゆるやかで登りやすいと紹介されています。
8番〜11番
- 岩殿山:大月市のシンボルです。正面の岩は鏡岩と呼ばれ、幅は約150mといわれます。令和7年12月25日から、強瀬登山口からふれあいの館を経て、山頂へ至る登山道が整備されました。以前は、鏡岩の落石のおそれから、強瀬側の一部区間が通行禁止でした(大月市)。詳しくは岩殿山の登山レポートをご覧ください。
- お伊勢山:山の周りに約3,000本の桜が植えられています。
- 倉岳山:山頂付近は急登です。山梨百名山にも選ばれています。
- 高畑山:小篠方面からのコースは、沢が登山道の隣を流れます。
- 九鬼山:山頂は展望が悪いですが、近くに富士見台があります。
- 御前山:別名「厄王山」。頂上付近は断崖絶壁で、開けていて眺望が素晴らしいと紹介されています。令和7年2月26日に近くで山林火災が発生しました(3月6日に鎮火)。道標の焼失や倒木に注意してください。
- 高川山:登山口から約1時間で山頂に着き、山頂の周りは遮るものがなく、360度のパノラマと紹介されています。
12番
- 本社ヶ丸:山頂は岩場です。春はミツバツツジ、秋は紅葉を楽しめます。
- 清八山:十二景の山で、最も富士山に近い山です。山頂からは、富士吉田市街地と河口湖、南アルプスも見えます。
12番の山は、林道黒野田線が法面崩落などの危険性が高く、当面の間閉鎖と案内されていました。
登る前に確認したいこと
大月市は、次の点を案内しています。
- クマ:大月市内の山にはクマが生息しています。単独登山はやめて、ラジオや鈴で音を出しながら行動してください。
- 冬山:積雪やアイスバーンなど、夏山とは比較にならない危険があります。アイゼンなどの十分な装備と、登山計画が必要です。
- 山林火災の跡:扇山、御前山、神楽山、馬立山では、道標の焼失や倒木があるかもしれません。
- 林道の通行規制:山梨県の林道情報で確認してください。
富士山の見え方は、天気や雲で変わります。出発前に、天気予報を確認してください。
全12景 一覧表(並べ替え可)
景ごとの絞り込みや、標高・難易度順の並び替えができます。難易度は当ブログ独自の目安で、公式の基準ではありません。
まとめ
秀麗富嶽十二景は、大月市が選んだ、市内の山頂から見る富士山の景色です。番号は12、山頂は20あり、標高は730mから2,014mまでと幅があります。登る山の最新の状況(火災の跡、林道の閉鎖、クマ)を、大月市の登山情報で確認してから、出かけてください。
参考リンク
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最終更新: 2026年10月12日 23:42
執筆・確認
山日記編集部
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