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瑞牆山 登山ガイド|瑞牆山荘から往復約5時間、桃太郎岩から先の岩場・鎖場の難易度とバス・駐車場、紅葉〜晩秋の注意【2026年】

Raita Futo, Wikimedia Commons (CC BY 2.0)

·⛰ 瑞牆山 (2,230m)·山梨県·難易度: 中級·⏱ 約5時間

瑞牆山 登山ガイド|瑞牆山荘から往復約5時間、桃太郎岩から先の岩場・鎖場の難易度とバス・駐車場、紅葉〜晩秋の注意【2026年】

山梨県北杜市の日本百名山・瑞牆山(2,230m)の登山ガイド。瑞牆山荘から富士見平小屋・桃太郎岩を経て山頂へ往復する定番コース(グレード2C・約5時間)の区間ごとの様子、岩場・鎖場の難しさ、韮崎駅からのバス(2026年は11月23日まで)と駐車場、林道の規制、富士見平小屋、紅葉から晩秋に歩くときの注意を、北杜市などの公式情報をもとにまとめました。

目次

  1. 瑞牆山の要点
  2. 2026年の秋、いつ・どう歩くか
  3. コースの断面と区間ごとの様子
  4. 瑞牆山荘 → 富士見平小屋(登り約50分)
  5. 富士見平小屋 → 天鳥川 → 桃太郎岩(約30分)
  6. 桃太郎岩 → 山頂(約1時間30分)
  7. 山頂(2,230m)
  8. 岩場・鎖場はどのくらい難しい?
  9. 時間の組み立て方
  10. バスで行く場合
  11. 車で行く場合
  12. 山小屋・トイレ
  13. 富士見平小屋
  14. 瑞牆山荘
  15. ほかのルートと、金峰山との組み合わせ
  16. みずがき山自然公園から(不動滝経由)
  17. 金峰山と2日間で
  18. 晩秋の装備で足しておきたいもの
  19. 参考リンク
  20. 関連記事

瑞牆山(みずがきやま、2,230m)は、奥秩父の西の端にそびえる花崗岩の岩山です。山頂のまわりには大ヤスリ岩や弘法岩などの岩峰が立ち並び、晴れれば富士山、南アルプス、八ヶ岳、金峰山を見渡せます。

登山口の瑞牆山荘から山頂までは標高差720mほどで、日帰りで往復できます。ただし後半は岩場・ハシゴ・鎖の続く道で、山梨県の「山のグレーディング」では技術的難易度がC(ハシゴ・くさり場がある)とされています。体力より、岩場を確実に上り下りできるかどうかで向き不向きが分かれる山です。

瑞牆山の要点

項目 内容
定番コース 瑞牆山荘 → 富士見平小屋 → 桃太郎岩 → 山頂(往復)
時間の目安 往復約5時間(登り約2時間50分・下り約2時間10分。休憩は含まない)
標高差 約720m(瑞牆山荘付近 約1,520m → 山頂 2,230m)
グレード 2C(体力度2・技術的難易度C)
登山適期 5月上旬〜10月中旬。11月下旬〜3月中旬は積雪期、3月下旬〜4月中旬は残雪期
路線バス 韮崎駅 ⇔ みずがき山荘。2026年は4月4日〜11月23日の毎日運行
トイレ 瑞牆山荘側の駐車場(冬期は閉鎖)、富士見平小屋。そこから先と山頂にはなし
山小屋 富士見平小屋(小屋泊は予約制、テント泊は通年・予約不要)

時間・標高差・グレード・季節は北杜市の登山コースガイドによります。

2026年の秋、いつ・どう歩くか

北杜市の案内では、瑞牆山の登山適期は5月上旬から10月中旬までです。10月後半からは紅葉と引き換えに、朝の冷え込み、日の短さ、岩の凍結を気にする時期に入ります。

時期 山のようす 歩くときのポイント
10月中旬〜下旬 富士見平小屋のあたりが紅葉の見頃になる年が多い。麓の増富エリアは10月中旬〜11月中旬が紅葉の時期 週末はバスも駐車場も混む。朝は冷えるので暖かい上着を1枚
11月 山頂付近は霜や凍結が出始める。日の入りは一年でいちばん早い時期に近づく 早出・早着。濡れた岩や凍った岩では無理をしない
11月23日 韮崎駅からの路線バスの運行が終了 これ以降は車かタクシーで登山口へ
11月下旬〜 積雪期に入る 雪山装備と経験が必要。一般的な無雪期の装備では登らない

紅葉の時期は、瑞牆山荘が山と溪谷オンラインに出している現地情報で、富士見平小屋あたりが例年10月中旬〜下旬とされています。同じ現地情報によると、10月上旬にはもう周辺の山の上に霜が降りていて、薄着で寒そうにしている登山者が目立つとも書かれています。

晩秋に歩くなら、登山の服装(レイヤリング)、晩秋の凍結した登山道の歩き方、日没から逆算する行動計画とヘッドライトの記事もあわせて確認しておくと安心です。初雪や冬型の予報が出た週は、初冠雪のニュースが出たときの天気の読み方も参考にしてください。

瑞牆山の岩峰のふもとでカラマツが黄色く色づいた斜面
瑞牆山のカラマツの黄葉(2023年11月3日)。写真:Raita Futo, Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

コースの断面と区間ごとの様子

瑞牆山荘から富士見平小屋、天鳥川、桃太郎岩、大ヤスリ岩を経て山頂へ至る断面の模式図。富士見平小屋の先でいったん下り、桃太郎岩から山頂までが岩場・ハシゴ・鎖の区間
瑞牆山荘コースの断面の模式図。登りの区間時間は北杜市観光協会、往復時間・標高差は北杜市の登山コースガイドをもとにしました。作成:山日記

瑞牆山荘 → 富士見平小屋(登り約50分)

駐車場とバス停のある瑞牆山荘から、樹林のなかのなだらかな道を登ります。まだ手を使う場所はなく、体を温めながら歩ける区間です。

富士見平小屋は瑞牆山・金峰山・小川山の分かれ道にある山小屋で、小屋の前は広いテント場になっています。この先と山頂にはトイレがないので、ここで済ませておきましょう。

針葉樹と広葉樹が混じる森のなかを続く、石の多い登山道
富士見平コースの登山道(2017年9月)。写真:kyohei ito, Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0)

富士見平小屋 → 天鳥川 → 桃太郎岩(約30分)

小屋の先で金峰山への道と分かれ、瑞牆山方面へ進みます。しばらく平らな道のあと、天鳥川(あまどりがわ)に向かって下ります。帰りはここが登り返しになるので、下山時の体力も残しておきましょう。

沢を渡って少し登ると、真っ二つに割れた巨岩・桃太郎岩が現れます。岩の脇にかけられた木のハシゴを登るあたりから、傾斜がはっきりきつくなります。

縦に真っ二つに割れた巨大な花崗岩、桃太郎岩。右奥に木のハシゴが見える
桃太郎岩(2016年4月)。ここから先は岩場が続きます。写真:Koda6029, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

桃太郎岩 → 山頂(約1時間30分)

ここからが瑞牆山の核心部です。大きな岩のあいだを縫うように、ハシゴや鎖、ロープのある急な道が続きます。途中で見上げる大ヤスリ岩は、天に突き出したような巨大な岩峰で、瑞牆山らしい景色の代表です。

不動滝側からの道が合流する開けた場所まで登れば、山頂まではあと5分ほど。北杜市の案内では、山頂付近の岩場は季節によって凍結して滑りやすいとされています。

森の上に突き出した瑞牆山の大ヤスリ岩
大ヤスリ岩(2007年10月)。写真:Σ64, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

山頂(2,230m)

山頂は大きな岩の上で、まわりは切れ落ちています。北杜市観光協会によると、天気がよければ富士山、南アルプス、八ヶ岳、金峰山と五丈岩まで見渡せます。風を遮るものがないので、着いたらまず上着を着て、端には近づかないようにしましょう。

下山は来た道を戻るのが基本です。岩場の下りは登りより時間がかかり、事故も起きやすいので、ハシゴや鎖では後ろ向きに、三点支持で一歩ずつ下ります。

瑞牆山の山頂から見た、秋の山並みと岩峰。遠くにかすかに富士山が見える
瑞牆山の山頂からの眺め(2023年11月3日)。写真:Raita Futo, Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

岩場・鎖場はどのくらい難しい?

山梨県の「山のグレーディング」では、技術的難易度Cは「ハシゴ・くさり場、また場所により雪や渡渉箇所がある。ミスをすると転落・滑落などの事故となる場所がある」区分で、地図読みの力と、ハシゴ・くさり場を通過できる身体能力が求められるとされています。

体力度は2で、時間・標高差は日帰りの中くらいです。北杜市観光協会は「初級者の鎖場の練習にちょうど良いコース」とも紹介していますが、それは手足を使った上り下りに慣れていることが前提です。次のどれかに当てはまる人は、まず経験者と一緒に歩くか、鎖場のある低山で練習してからにしましょう。

  • 両手を使って岩を登ったことがない、または下りが怖い
  • 足元が濡れた岩・落ち葉の上で滑りやすい靴しか持っていない
  • 下りで膝が痛くなりやすく、標準タイムより大幅に遅れがち

ストックは桃太郎岩から先ではザックにしまい、両手を空けて歩くほうが安全です。グローブは岩でも鎖でも使えるものを用意しておくと安心です。歩き方のコツは登山初心者が失敗しやすいことやトレッキングポールの選び方も参考にしてください。

時間の組み立て方

往復約5時間に、昼食や写真の時間を足して6時間前後を見ておくのが現実的です。晩秋は日没が早いので、遅くとも正午ごろには山頂を離れたい計算になります。

バスで行く場合

韮崎駅から瑞牆山荘までは、山梨峡北交通の「茅ヶ岳みずがき田園バス(韮崎瑞牆線)」で約1時間15分です。2026年は4月4日〜11月23日の毎日運行しています。

韮崎駅発(みずがき山荘行き) みずがき山荘発(韮崎駅行き)
平日 8:50・9:35・12:40・13:30 10:30・11:30・14:25・15:25
土曜・休日 8:50・9:35・11:25・12:40・13:30・14:50 9:20・10:30・11:30・13:05・14:25・15:25・16:25

※2026年4月改正の時刻です。7月下旬〜8月20日などの特定日の平日は便が増えます。

  • 運賃は韮崎駅〜みずがき山荘が大人2,500円。車内で買える片道乗車券は2,400円、往復乗車券は4,800円です
  • 平日は、8:50発(10:05着)に乗って帰りを15:25発にするのが基本の組み立てです。登山口から戻るまで5時間20分しかないので、休憩を短くするか、富士見平小屋に泊まる計画にすると余裕が出ます
  • 土曜・休日は最終が16:25発なので、8:50発でも9:35発でも日帰りしやすくなります
  • シーズンの週末は韮崎駅始発の便がとても混み合います。山梨峡北交通は、増富温泉峡を始発とする便への分散を呼びかけています

韮崎駅からは、9人乗りのジャンボタクシーを含む登山タクシー(須玉三共タクシー、要予約)も案内されています。

車で行く場合

中央自動車道・須玉ICから増富ラジウムライン(県道23号)で増富温泉峡を通り、林道を進んで瑞牆山荘へ向かいます。北杜市の案内ではICから約35分です。

瑞牆山荘へ向かう県営林道本谷釜瀬線は、安全速度が時速20km、11人乗り以上の車は通行できません。北杜市観光協会によると、このあたりの林道は大雨(時間雨量10mm以上・連続雨量50mm以上)や震度4以上の地震で通行止めになります。また、クリスタルラインには例年11月下旬〜4月下旬ごろの冬季閉鎖があります。出かける前に、山梨県の県営林道通行規制情報で確認しておきましょう。

駐車場は瑞牆山荘の近くにある無料駐車場を使います。北杜市の登山コースガイドでは「瑞牆山荘北側駐車場(無料40台)」、北杜市観光協会では「県営無料駐車場(駐車台数100台)」と案内されています。紅葉の週末は早い時間に埋まりやすいので、朝早めの到着を目指しましょう。

山小屋・トイレ

富士見平小屋

瑞牆山荘から歩いて50分ほどの富士見平小屋は、富士山の眺めと湧き水のある小さなランプの小屋です。日帰りでもカフェや売店を利用できます。

  • テント泊:通年営業・予約不要。1人1泊2,000円(ウッドデッキ利用は1張につき+500円)。最大150張
  • 小屋泊:予約制。1泊2食付き13,000円、素泊まり7,000円(個室のプランもあります)
  • 受付は10:00〜20:00(電話 090-7254-5698、LINE・SMSでも受付)

小屋に泊まれば、日の短い晩秋でも朝いちばんに岩場へ向かえます。翌日に金峰山へ足をのばす計画も立てやすくなります。

瑞牆山荘

登山口にある山小屋で、宿泊(要予約)とカフェがあります。瑞牆山荘側の駐車場のトイレは冬期に閉鎖されます。トイレには給水設備がないので、飲み物はあらかじめ用意しておきましょう。

ほかのルートと、金峰山との組み合わせ

みずがき山自然公園から(不動滝経由)

北側のみずがき山自然公園から、不動滝を通って登る道もあります。北杜市の案内では往復約4時間20分(登り約2時間30分・下り約1時間50分)、標高差760m、グレードは同じ2Cです。アズマシャクナゲの群生と不動滝が見どころですが、瑞牆山荘ルートに比べると利用者は少なく、野趣のある道です。

車は未舗装の林道の終点(無料駐車スペース20台)まで入れます。路線バスは瑞牆山荘までなので、こちらは車向きのルートです。

金峰山と2日間で

富士見平小屋は金峰山(2,599m)への分岐でもあります。小屋に泊まって瑞牆山と金峰山を1日ずつ歩けば、百名山2座をゆとりを持って楽しめます。金峰山のコースは金峰山登山ガイドにまとめています。

晩秋の装備で足しておきたいもの

基本の日帰り装備に加えて、10月後半からは次のものを足しておくと安心です。

  • 暖かい上着(薄手のダウンやフリース)と、風を通さない雨具
  • 手袋:岩場用のグローブに加えて、防寒用の手袋もあると山頂で困りません
  • ヘッドライト:岩場で手間取ると、下山が日没に近づきます
  • 霜や凍結が心配な時期は軽アイゼン。ただし凍った岩場では無理をせず引き返す判断を優先します
  • クマ鈴:瑞牆山荘の現地情報でも、一般的なクマ対策をしておくよう呼びかけられています(熊鈴は必要?)

登山計画書は、山梨県警察が案内しているとおり、登山届システム「コンパス」から提出できます。秋は落ち葉で道が見えにくくなることもあるので、落ち葉の登山道の歩き方もあわせてどうぞ。


参考リンク

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最終更新: 2026年10月14日 01:32

執筆・確認

山日記編集部

実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。

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