
Σ64, Wikimedia Commons(CC BY 3.0)/長野県南佐久郡の御座山
御座山 登山ガイド|栗生登山口・白岩・長者の森コースのグレーディングとシャクナゲ・駐車場情報【2026年】
長野県南佐久郡北相木村と南相木村の境にそびえる日本二百名山・御座山(おぐらさん・標高2,112m)の登山ガイド。長野県山のグレーディングに基づく栗生登山口コース(2B)と北相木村側の白岩・長者の森登山口コース、6月のシャクナゲ群落と山頂岩場からの360度展望、アクセス・駐車場の注意点を整理します。
目次
御座山の概要
御座山(おぐらさん・標高2,112m)は、長野県南佐久郡北相木村と南相木村の村境に位置する奥秩父(西上州・佐久地域)の山で、「日本二百名山」に選定されています。北相木村・南相木村の両村から親しまれている信仰と自然の山であり、中腹にはブナ・トチ・カラマツの原生林と6月上旬〜中旬に開花するアズマシャクナゲの群生地が広がります。
山頂部は南北に細長い露岩(岩場)となっており、遮るもののない山頂からは八ヶ岳連峰、南アルプス、北アルプス、浅間山、奥秩父の山々まで360度の大パノラマを見渡すことができます(南相木村公式案内)。長野県の指定登山口対象山岳であり、栗生登山口・白岩登山口・長者の森登山口には登山ポストが設置されています。
ルート解説(長野県山のグレーディング・南相木村・北相木村公式案内)
「長野県山のグレーディング(2026年版)」および南相木村・北相木村公式案内による御座山の主要登山ルートは以下の通りです。
| ルート名 | 体力度 | 技術的難易度 | 合計コースタイム | ルート長 | 累積登り / 下り |
|---|---|---|---|---|---|
| 御座山(栗生登山口)(南相木村側) | 2 | B | 4.0時間 | 4.5km | 770m / 770m |
| 白岩登山口・長者の森登山口コース(北相木村側) | — | 中級相当 | 往復約4時間〜5時間30分(白岩口・長者の森口により異なる) | — | — |
※体力度2は「日帰りが可能」、技術的難易度Bは「沢、崖、場所により雪渓などを通過。急な登下降がある。転んだ場合の転落・滑落事故につながる場所がある。登山経験が必要、地図読み能力があることが望ましい」ランクです。南相木村公式案内における入山適期は4月中旬〜11月中旬です。
1. 栗生(くりゅう)登山口 往復コース(南相木村側)
南相木村の栗生地区から御座林道終点の栗生登山口(標高1,425m)へ入り、カラマツ林の谷間からブナ・トチなどの原生林を抜けて「不動の滝」・シャクナゲ群生地・鎖やロープのある急登を経て御座山避難小屋・御座山山頂(標高2,112m)を往復する最短コースです。
コースデータ(長野県山のグレーディング 2026年版)
- 体力度 / 技術的難易度: 体力度 2 / 難易度 B
- 合計コースタイム: 4.0時間
- ルート長: 4.5km
- 累積標高差: 登り 770m / 下り 770m
- 主な経由地: 栗生登山口(標高1,425m) ⇄ 不動の滝 ⇄ シャクナゲ群生地 ⇄ 御座山避難小屋 ⇄ 御座山山頂(標高2,112m)
2. 白岩登山口・長者の森登山口 コース(北相木村側)
北相木村側の指定登山口である長者の森登山口または白岩登山口から入山し、合流点を経て見晴台・前衛峰・うだの沢のトーミ(鞍部)から急登を登り上げて御座山避難小屋・山頂へ至るコースです。
コースの特徴と注意点(北相木村・長野県公式案内)
- 主な経由地: 長者の森登山口(または白岩登山口) ⇄ 合流点 ⇄ 見晴台 ⇄ 前衛峰 ⇄ うだの沢のトーミ ⇄ 御座山避難小屋 ⇄ 御座山山頂(標高2,112m)
- 駐車場とアクセス道路の注意:
- 長者の森登山口: 長者の森施設周辺の駐車場が利用でき、駐車台数に余裕があります(※2026年春季は5月15日まで森林整備に伴い平日通行止めが実施されました。今後の森林整備・工事情報も北相木村公式ページで確認してください)。
- 白岩登山口: 登山口前の駐車スペースは数台分に限られ、アプローチの道路は地元農作業車両が優先される狭い農道・林道のため、満車時や農繁期は長者の森登山口または南相木村側の利用が推奨されます。路上駐車は厳禁です。
アクセスと登山口・施設情報
1. 栗生登山口(南相木村側)
- マイカー: 中部横断自動車道「八千穂高原IC」から国道141号を南下し、小海大橋交差点から県道2号(川上佐久線)・県道472号(栗生方面)を経て御座林道終点の栗生登山口へ。登山口前の路肩駐車スペースは台数が限られます(約8台程度)。林道終点手前約1.2kmは未舗装(砂利道)です。
- 公共交通機関: JR小海線「小海駅」から南相木村営バス(栗生線)で終点方面へ(登山口まではバス停から徒歩移動となるため、マイカーまたはタクシー利用が一般的です)。
2. 長者の森登山口・白岩登山口(北相木村側)
- マイカー: 中部横断自動車道「八千穂高原IC」から国道141号・県道2号・県道124号を経て北相木村「長者の森」方面へ。
3. 御座山避難小屋
- 山頂直下(栗生コースと北相木コースの合流点)に御座山避難小屋が設置されています。トイレおよび水場はありませんので、入山前に麓でトイレを済ませ、携帯トイレを持参してください。
見どころ
1. 6月上旬〜中旬に山腹を彩るシャクナゲの群生
南相木村公式案内で紹介されている通り、6月上旬から中旬にかけては山腹の原生林にシャクナゲ(アズマシャクナゲ)が群生し、新緑のブナ・トチ林とともに華やかな景観を見せます。
2. 南北に細長い山頂岩場からの360度パノラマ
避難小屋のすぐ西側に広がる山頂の岩場からは視界を遮る樹木がなく、西に八ヶ岳連峰と北アルプス・中央アルプス、南に南アルプスと奥秩父(金峰山・甲武信ヶ岳)、北に浅間山や荒船山・西上州の山々まで360度の展望が広がります。
注意点と安全登山のポイント
1. 山頂岩場西側の断崖と木の根・急斜面のスリップ注意
山頂の露岩帯は西側が鋭く切れ落ちた崖になっているため、強風時や写真撮影時に端へ近づきすぎないよう注意してください。また、うだの沢のトーミ〜避難小屋間や不動の滝より上部の急登は、木の根や黒土・岩が露出して滑りやすいため、特に下山時のスリップ・転倒に注意が必要です。
2. 登山計画書の提出とトイレ・クマ対策
長野県の指定登山口(栗生・白岩・長者の森)には登山ポストが設置されています。入山時は必ず登山計画書を提出し、トイレがないため携帯トイレを携行してください。また、ツキノワグマの生息域であるため熊鈴等の対策を行ってください。
参考リンク
執筆・確認
山日記編集部
実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。
